吊るされた男（１２番目）のカードについて数字・絵柄からの意味やメッセージを解説します。

今回はタロットカードの中で、
吊るされた男のカードについての解説です。

タロットカードは全７８枚で構成されており
まず大アルカナ２２枚・小アルカナ５６枚と
分類されます。

吊るされた男のカードは「大アルカナ」の
１２番目。

このカードの意味・メッセージの解説
そして、タロットカードを毎日の生活に
活用する方法についてもまとめていきます。

ちなみにタロットカードには様々な絵柄の
カードがあります。

私は下記の「マカロンタロット」の絵柄が
好きなので、こちらを使っていますが
タロットに興味がある方は、まず色々な
カードを手に取ってみたりするといいですね。

マカロンタロットで学ぶタロット占い

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加藤マカロン/ラクシュミー駒草出版 2015年01月

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最近、マカロンタロットVer.4
という新しいバージョンも出たようです。

１２番目：吊るされた男のカードのキーワード

今回解説する「吊るされた男のカード」は
大アルカナ２２枚のうちの１２番目。

大アルカナ２２枚は、２２種類のカードが
バラバラに存在しているのではなく
２２種類が連続としてつながる世界観があり
０番目のカード「愚者」が旅をしていると
考えてもらえると良いですね。

愚者（０番目）のカードについて数字・絵柄からの意味やメッセージを解説します。

今回ご紹介する力のカードの
１つ前の力（１１番目）のカードでは
これまでの当たり前や常識を
自分でくつがえす力を指していました。

その上で、世の中を逆さまに見ることで
新しい視点を獲得するような創造性を
意味しています。

↑の絵柄を見ていただけると分かりますが
逆さまに吊るされているという
身動きが取れない状況の中ではあるものの
この世界を逆向きに穏やかに眺めている様子
頭の周りが光っているようにも見えます。

自由を奪われて、一見すると何もできない
吊るされた男ですが、地上から離され
物理的に逆さまに物事を見ているからこそ
頭の中にアイディアが豊富にある状態。

そのため、このカードのキーワードとしては、

芸術、トランス状態、夢、ファンタジー
曖昧、決断しない
常識では考えられない状況
身動きが取れないピンチ

という意味があるのですが、まずこのような
キーワードを見て、どのように感じましたか？

直感的に、

「得意・好き（or苦手・嫌い）」

などという感情が出てきたかもしれません。

「自分らしい（orなじみが無い）」

などの感想を持ったかもしれませんね。

人によってキーワードに対する感じ方は
様々だと思いますが、タロットカードは
自分自身がこの世界をどのように見ているのか？

あたかも自分の内面をうつし出してくれる鏡
のような存在と言われています。

今回のカード「吊るされた男」は
逆さまになり、身動きが取れず
地上から離されているからこそ
自分の内側（内面）にアイディアが浮かび
斬新な視点を持てる様子が描かれています。

こうした意味がある「吊るされた男」の
キーワードを、あなたはどのように
認識しているのか？

実は、普段は意識していない事柄について
このカードを起点に、自分の中を探索してみる
きっかけになるのがタロットカードの醍醐味
ではないか？と私的には考えています。

数の原理から読み取れることは？

ここまで、吊るされた男のカードについて
キーワードをご説明してきましたが
そもそも、こうしたタロットカードが
いつごろ発祥したのでしょうか？

占星術のように古代が起源という説もあれば
中世ヨーロッパという説もあるなど様々で
よくわかっていないのが実情だそうです。

ただ現在では、１６世紀ごろにフランスの
マルセイユで作られた「マルセイユ版」と
１９１０年にウエイト博士という人が
タロットに独自の解釈とシンボルを書き加えた
「ウエイト版」の２つが有名で、現代では
占いなどで活用されている感じですね。

私が好きで使っているマカロンタロットは
マルセイユ版とウエイト版の両方良いところを
採用して作っていると著者は言っていました。

今回ご紹介している「吊るされた男」のカードは
１２番目ということで、数の原理としては
１＋２＝３となりますよね。

そのため、３番目のカード（女帝）が意味する
外側に創造する・生産することに対して
吊るされた男のカードは、内側に創造・生産
するため、アイディアや芸術などという
対になる意味があるのです。

どちらのカードが優れている劣っている
という話ではなく、アウトプットも
大切だけれども、人から見えないところで
創造性を膨らましたりアイディアを出したり
世の中を逆さまに見るような視点も必要です
と表と裏のストーリーがセットになっている
と言うことです。

また占星術では１２番目のハウスは
仮想空間・聖域のシンボルと言われていて
現実世界から離れた見えない世界が
テーマになっています。

占星術ホロスコープの１２ハウス【仮想空間・聖域】＆月・太陽・土星

サインでいえば１２番目は魚座。

全てのものを包み込み、公共の福祉や
奉仕精神の象徴があるように
こちらでも精神性がテーマになってます。

占星術ホロスコープで魚座♓️を読み解くと何がわかる？【♓️＝福祉・奉仕精神の象徴】

絵柄から読み取れることは？

続いて、絵柄から読み取れることについて
タロットカードの種類によって絵柄は異なりますが
吊られた男のカードはどうなっているでしょうか？

３番目の女帝のカードは、外にアウトプット
するので成果物が目に見える形となりますが
こちらは内側にアウトプットするイメージ
なので、成果物が目に見えません。

そのようなことから目に見えない世界を
見ていたり、頭が光っているところから
頭の中でアイディアがわいている様子が
見て取れると思います。

吊るされた状態というのは日常生活では
基本的にはありえない状態となりますが
地上との接点がないからこそ天からの
不思議なメッセージを受け取ったり
精神的なスピリチュアル世界の情報を
キャッチしているとも言えますよね。

たまには情報を遮断して、あたかも
身動きが取れない状態に身を置くことで
見えてくるものがありますよという
メッセージになるのではないでしょうか。

あなたは、この吊るされた男のカードを見て
どんな印象がありますか？

そこから想起された事柄を考えてみること
そのものが、このカードから意味になると
私は考えています。

毎日の生活でどう活用する？

私は、「今日１日取り組むテーマは？」
などと考えながらタロットカード１枚を引く
やり方を継続して活用していますが
もし「吊るされた男のカード」が出たら
どのように考えると良いでしょうか？

例えば、上述したキーワードのように
頭の中でアイディアを想像したり
あえて身動きが取れないような環境
例えばホテルに缶詰めになって仕事をしたり
ネット環境を断捨離するタイミングです
ともいえるでしょう。

本を読んだり、人と話をして
アイディアがひらめくというような
外からの刺激をベースにするのではなく
ひきこもる・とじこもるというのが
吊るされた男のイメージです。

体調不良で寝込んでいて
ひたすら横になるしかない、とか
病気で入院中というのも、ある意味
吊るされた男の象徴になりますね。

一般的には休息する時間と
考えられるとは思いますが、逆に
身動きが取れないからこそ、頭の中で
空想するようなことをテーマしよう。

外に向けた目に見えるアウトプットだけが
生産性を上げる話ではない、ということですね。

私は上記のようなことを考えて行動する
１日にしていくと良いのかなと思います。

また、カードを引いた時に「正位置」もあれば
「逆位置」という反対向きで出現することも
あることでしょう。

逆位置の場合は、そのカードのキーワードを
「過剰」か「不足」ということで判断すると
扱いやすいと考えています。

なぜかというと、タロットの種類によっては
正位置・逆位置が存在しないものもあるため
そのカードのキーワードはブラさずに
スパイスのように付け加えるイメージですね。

とすると

現実的な決断力がない
ずっと殻に閉じこもっている

などの意味が読み取れるので
このあたり注意してみると良さそうです。

今日の一枚引き

【吊るされた男正位置】

初めての登場、一年以上一枚引きやっていますがようやく出ました😊身動き取れず吊るされているからこそ、内側の創造性が発揮されたり、地上と接点がないからこそ天からのメッセージを受け取れるようで、どんな1日になるか楽しみです。#マカロンタロット pic.twitter.com/cpxfMGQTjb

— 片渕健二 (@katafuchi_kenji) February 28, 2024