今回はタロットカードの中で、力のカード
と呼ばれるものについての解説です。
タロットカードは全78枚で構成されており
まず大アルカナ22枚・小アルカナ56枚と
分類されます。
力のカードは「大アルカナ」の11番目。
このカードの意味・メッセージの解説
そして、タロットカードを毎日の生活に
活用する方法についてもまとめていきます。
ちなみにタロットカードには様々な絵柄の
カードがあります。
私は下記の「マカロンタロット」の絵柄が
好きなので、こちらを使っていますが
タロットに興味がある方は、まず色々な
カードを手に取ってみたりするといいですね。
11番目:力のカードのキーワード
今回解説する「力のカード」は
大アルカナ22枚のうちの11番目。
大アルカナ22枚は、22種類のカードが
バラバラに存在しているのではなく
22種類が連続としてつながる世界観があり
0番目のカード「愚者」が旅をしていると
考えてもらえると良いですね。
愚者(0番目)のカードについて数字・絵柄からの意味やメッセージを解説します。
今回ご紹介する力のカードは
1つ前の運命の輪(10番目)のカードでは
動物が輪を回している絵柄になっていましたが
その動物を止めて、自分で運命を変えること。
これまでの当たり前や常識をくつがえす力
を指しています。
力のカードの絵柄に、頭の上に無限(♾️)の
マークがあることがわかります。
このマーク、魔術師(1番目)のカードにも
書かれています。
1の魔術師から始まった、表のストーリーが
10で終わり物語が完結します。
さらに、11の力から裏のストーリーが始まり
20で終わる、という意味になります。
つまり22枚全体の物語の中で
- 0愚者
- 1魔術師→10運命の輪、の表の物語
- 11力→20審判、の裏の物語
- 21世界
という構成があるわけです。
そのため、このカードのキーワードとしては、
- 常識をくつがえす力、Noと言う力
- 集団圧力に屈しない力
- 過去を否定して未来志向
- 理性と本能のバランス
という意味があるのですが、まずこのような
キーワードを見て、どのように感じましたか?
直感的に、
「得意・好き(or苦手・嫌い)」
などという感情が出てきたかもしれません。
「自分らしい(orなじみが無い)」
などの感想を持ったかもしれませんね。
人によってキーワードに対する感じ方は
様々だと思いますが、タロットカードは
自分自身がこの世界をどのように見ているのか?
あたかも自分の内面をうつし出してくれる鏡
のような存在と言われています。
今回のカードは「力」という名称の通り
自分の意思を持って、運命の輪を回していた
動物を手なづけている様子、力づくで
押さえ込んでいない様子が描かれています。
また、魔術師は男性で描かれていたので
男性性の物語として1から10がある。
今回の力のカードには女性が描かれているので
女性性の物語が11から20まで続く、と
考えても良いですね。
こうした意味がある「力」のキーワードを
あなたは、どのように認識しているのか?
実は、普段は意識していない事柄について
このカードを起点に、自分の中を探索してみる
きっかけになるのがタロットカードの醍醐味
ではないか?と私的には考えています。
数字や絵柄からのイメージについて
ここまで、力のカードについて
キーワードをご説明してきましたが
そもそも、こうしたタロットカードが
いつごろ発祥したのでしょうか?
占星術のように古代が起源という説もあれば
中世ヨーロッパという説もあるなど様々で
よくわかっていないのが実情だそうです。
ただ現在では、16世紀ごろにフランスの
マルセイユで作られた「マルセイユ版」と
1910年にウエイト博士という人が
タロットに独自の解釈とシンボルを書き加えた
「ウエイト版」の2つが有名で、現代では
占いなどで活用されている感じですね。
私が好きで使っているマカロンタロットは
マルセイユ版とウエイト版の両方良いところを
採用して作っていると著者は言っていました。
今回ご紹介している「力」のカードは
11番目ということで、数の原理としては
1+1=2となりますよね。
(※ウエイト版であれば、8になっている
カードもあります。)
そのため、2番目のカード(女教皇)が意味する
生まれ持った資質や才能、DNAに対して
力のカードは、運命に逆らっていく
Noと言う、など対になる意味があります。
どちらのカードが優れている劣っている
という話ではなく、持って生まれたものを
活用することも大切だけれども
運命に逆らう力も、より良い人生に
していくためには必要ですよ、と
表と裏のストーリーがセットになっている
と言うことです。
また占星術では11番目のハウスは
理想・未来のシンボルと言われていて
1つ前の10ハウスである社会という舞台を
ある意味否定して乗り越えて、自分たちが
実現していきたい理想未来を示しています。
占星術ホロスコープの11ハウス【理想・友人・オープンなコミュニティ】&月・太陽・土星
サインでいえば11番目は水瓶座。
こちらも1つ前のサインである山羊座という
現実社会の中で努力して、社会的ステイタスを
上げていく欲求を示していますが
そうしたものを超えて、自分たちが理想と
思う理想未来を追求して、常識を超えた
ある意味革命的な行動をして行く意味が
水瓶座にはあります。
占星術ホロスコープで水瓶座♒️を読み解くと何がわかる?【♒️=普遍的な理想の未来を求める革命家の象徴】
続いて、絵柄から読み取れることについて
タロットカードの種類によって絵柄は異なりますが
今回の力のカードはどうなっているでしょうか?
まず女性がライオンを手なづけているようにも
見えますし、あやしているようにも見えますが
自分と動物の関係性が見て取れると思います。
ペットを飼っている人は、普段から意識している
こととは思いますが、自分と動物を
どのような関係で見ているか?
人間と動物のバランスや、自分にとって
動物とは何か?と問いを立ててみよう
というメッセージになるのではないでしょうか。
あなたは、この力のカードを見て
どんな印象がありますか?
そこから想起された事柄を考えてみること
そのものが、このカードから意味になると
私は考えています。
毎日の生活でどう活用する?
私は、「今日1日取り組むテーマは?」
などと考えながらタロットカード1枚を引く
やり方を継続して活用していますが
もし「力のカード」が出たらどのように
考えると良いでしょうか?
例えば、上述したキーワードのように
運命に逆らってみたり、敢えてNoと言ってみる
タイミングが来ていますよともいえるでしょう。
または動物との関係性について
感じることそのものがキーワードになるため
- 何かをコントロール下に置いてみる
- 理性で行動することが大切
- むしろ動物的本能を大切にする
人によって異なると思いますが
私は上記のようなことを考えて行動する
1日にしていくと良いのかなと思います。
また、カードを引いた時に「正位置」もあれば
「逆位置」という反対向きで出現することも
あることでしょう。
逆位置の場合は、そのカードのキーワードを
「過剰」か「不足」ということで判断すると
扱いやすいと考えています。
なぜかというと、タロットの種類によっては
正位置・逆位置が存在しないものもあるため
そのカードのキーワードはブラさずに
スパイスのように付け加えるイメージですね。
とすると
- なんでもかんでも拒否をして受け入れない
- 運命だからといって何も抵抗もしない
などの意味が読み取れるので
このあたり注意してみると良さそうです。
力のカードの理解を深めるために
カード1つ1つの意味を覚えていくよりは
大アルカナ22枚のストーリー全体像をおさえ
カード1枚引などをやって、日常に落とし込んで
活用していくことが、結果的に理解が深まると
考えています。
具体的には、カードの種類にもよりますが
まずはカードのキーワードからの印象や
絵柄からの印象から、どう感じたか?
どうメッセージを受け取ったか?
カードそのものに善悪・優劣は存在しないので
偶然でたカードを起点に、自分の内面を探り
あなた自身が感じたことをアウトプットする。
このことが力のカードの理解を深める
一番良い方法なので、ぜひ力のカードを
見た時・知った時の第一印象をアウトプット
してみてください。
よろしければ、こちらよりメンバー登録いただき
アウトプットしてみた内容を教えていただけたら
タロットの活用法などについて、お伝えしますね。
ということで今回は、11番目の力のカード
について、意味やメッセージをまとめてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。