こんにちは、片渕です。
今回は、Web3.0という言葉が話題になっている中で、私自身もあれこれ学んでみたことや、そんな時代だからこそ大事になるマインドセットについてまとめてみました。
結論から言うと、
●Web3.0とはブロックチェーンの技術を使って、デジタルデータに所有権を持てるようになること
●そこから波及して誕生する新しい世界・概念の中で、大事になるのは「アンラーニング」「早く安く失敗する」「個人がもつ真善美」ではないか
という内容になります。
Web3.0って?
なんでそんなことが大事になるの?
と気になる方であれば、以下の内容が参考になるかなと思いますので、お読みいただけますと幸いです。
web3.0とは?
このブログをお読みいただいているということは、スマホやパソコンなどでネットにアクセスしているはず。
インターネットは1990年代くらいから普及し始め、現代では無くてならないものの1つになっていますよね。
Web3.0という言葉が示すように、Web1.0やWeb2.0といわれる時代もありました。
なのでWeb3.0の説明の前に、どのようにインターネットが変化してきたか?を、簡単にまとめてみたいと思います。
web1.0で誰でも情報発信ができるような時代に
まずWeb1.0ですが、これはインターネットが登場し、企業や個人が自由に情報発信できるようになったことを指しています。
それ以前に情報発信というと、テレビ・新聞・雑誌・ラジオなどマスコミが中心でしたよね。
私は1997年に大学生になり、大学の授業でパソコンなどにさわり、メールを送ったり簡単なホームページを作ったりしました。
ちょうど大学・大学院時代はスキューバダイビングのサークルに入っていたこともあり、デジカメを使って海中の写真を撮って、ホームページにあげたりしていたのは懐かしい思い出です。
ただ、当時はパソコンというと個人(学生)で買にはう高価な商品で、私は大学のパソコンだったり、研究室時代は同僚が持っているパソコンを借りてやっていました。笑
いずれにしても、名もなき個人がテキストや写真などを自由に情報発信することができたのがWeb1.0の時代といわれています。
web2.0で双方向のコミュニケーションができる時代に
続いて、Web2.0といわれる時代は2000年の後半くらいでしょうか。
SNSが登場・さかんになってきたのがWeb2.0の時代です。
Facebookやインスタグラム、Twitterや最近だとTicTokなど、情報発信が一方的だったWeb1.0と比較すると、相互コミュニケーションができるようになったのがWeb2.0の特徴。
この時代を推進したのも、ネットの速度がどんどん上がっていたこともそうですが、スマホが登場したことが大きいですよね。
撮影した写真や動画などを相互に簡単にシェアできるなど、Web1.0時代よりコンテンツがリッチになり、SNSを利用する個人・企業が増えたのは事実かなと。
さらに、5Gや6Gなど通信速度はまだまだ上がると言われています。
デバイスもスマホから身体に装着できるウェアラブルなもの(アップルウォッチや、VRのヘッドセット)も登場し、私たちが体験できるコンテンツがさらにリッチになっていくことは、間違い無いでしょう。
Web3.0が必要といわれる理由
まだまだWeb2.0の世界が進化し続けるのは間違いないのですが、逆に課題も見えてきたといわているのも事実です。
よく言われているのが次の2つ。
●特定企業や国家などに権力が集中しすぎるリスク
前者は、外部からの不正アクセスだったり、決済システムがターゲットにされてクレカ情報が盗まれたり。
故意にUSBメモリに個人情報をコピーして持ち出したりと、大なり小なりこうした事件が今も続いています。
攻撃を受けなかったとしてもアクセスが集中すると、サーバーがダウンしたりする事故もあります。
後者は、例えばGoogleやSNSを運営している会社(Twitter社や、Facbookから会社名を変えたメタ・プラットフォームズ社など)が、アメリカの元大統領トランプさんのアカウントを使えなくした事例もありました。
これを受けて、トランプさんが率いるメディア企業が新しいSNSサービス(トゥルース・ソーシャル)を立ち上げようとしているようですが、サービスの利用規約違反となると誰でも垢BAN(アカウントの利用禁止)されることもあります。
また、中国などでは、GAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)のサービスは基本的には使えなかったはずですし、逆に中国のByteDance社がサービス展開するTikTokはアメリカで使えない時期もあったかと思います。
そしてSNSに投稿した写真や動画は、基本的にはその運営会社が自由に使ったり削除できるようになるため、個人が純粋に交流を楽しむツールというよりは、広告ビジネスのプラットフォームに利用されています。
スマホで表示される広告や情報も、基本的には自分達の閲覧に関連づけられたものが優先的に表示されますからね。
このような事情から、政治や特定の企業の意図を持ったような、個人の嗜好に合うような情報が取捨選択されていることになり、何が正しい情報なのかわからなくなるケースも多いことでしょう。
Web2.0の課題解決で注目されているのがブロックチェーンの技術
そんなWeb2.0時代で課題となっている個人情報リスクや、特定企業や国家などに集中的に権力があつまってしまう仕組みを変えるのが、ブロックチェーンのアプローチといわれています。
ブロックチェーンとは、お金やモノなどの取引履歴を上図のように、ブロック単位に暗号技術によって生成され、それらが鎖のように情報がつながったもの。
現代では、国や銀行など特定のシステム・仕組みで集中的に管理するのが常識ですが、ブロックチェーンを使った仕組みは分散型といわれ、特定の管理者がいません。
しいていえば、世界中に分散されているコンピューターで成り立っており、ブロックチェーンに記載された取引履歴の情報量が膨大となるため、基本的には改ざんができない形になっています。
これによって、中央集権的に情報を所有するのではなく、各個人がデジタルデータを所有する形になり、これがWeb3.0がうまれる背景と言われています。
Web3.0によりどう生活が変わる可能性があるのか?
デジタルデータの所有権を個人が持つようになると、一体何が変わるのでしょうか?
●デジタルデータの権利を売買できるようになる
●Webサービスのオープンソース化が進む
●中央集権ではない分散型の金融システムが誕生する
上記3つはよくいわれる話なので、以下で少し解説していきます。
デジタルデータの権利を売買できるようになる
デジタルデータといえば簡単にコピペができてしまうので、著作権が問題になったりもします。
ところが、ビットコインのような暗号資産は売買することができるため、Fungible Tokenと英語表記されるのですが、データに所有権を付与したNFT(Non Fungible Token)というものが誕生しました。
これにより、データをコピーしたとしても取引履歴がブロックチェーン上に残るため、データであっても同じモノが存在しなくなります。
NFTは最近では、アートやゲームでのキャラクター、人気ゲームの「どうぶつの森」で登場する島≒メタバースな世界での土地など、人々の注目が集まり、お金が集まるマーケットが誕生しました。
Facebookもメタ・プラットフォームズと社名変更するように、これからはそうしたメタバースの世界が、現実世界のように経済活動がどんどん大きくなると言われています。
Webサービスのオープンソース化
オープンソースとは、サービスの仕組みを構成しているプログラム情報を無料で誰でも利用できるよう一般公開されている状態を指します。
先ほどのトランプさんの事例のような、Twitter社の利用規約に違反すると利用できなかったり、国家の方針により利用できないサービスが発生したいたものが、特定国家や企業などに誰の影響も受けないものを使うことができます。
例えばKindleで購入した本は、厳密には所有権は購入者である我々にはなくAmazon社が持ったままなんですよね。
なので、Amazonの意向で急に閲覧できなくなるケースもあるわけです。
なぜならデータの所有権を個人が持っておらず、閲覧権のみを持っているから。
こうした世界中で力を持つような企業や、特定国家の意向に影響されない、グローバルで自由なサービスがうまれるといわれています。
分散型の金融システムが誕生
デジタル通貨やビットコインなどの言葉が一般的になりましたが、コロナ禍の影響でデジタル決済も普及してきましたよね。
銀行もネット銀行が多く立ち上がり、店舗を持たない分コストが低かったり。
逆に、みずほ銀行などはシステムのエラーなどのニュースが相次ぎ、そもそも銀行として大丈夫かな・・と思っている人も多いはずです。
私や私より若い世代の人たちは
片渕
と感じている人も多いですよね。
送金するだけで、お金をおろすだけで手数料がかかります。
また、投資などをしている人はわかると思いますが、銀行だけではなく証券会社も手数料ビジネスなので、何かとお金を引かれるケースが多いです。
そんな中でブロックチェーンの技術を使うと、誰でも簡単に無料で「財布」(ウォレット)を作ることができ、そこに直接お金の授受ができるようになりました。
公開鍵と呼ばれる、自分のウォレットの住所や履歴が公開されているものがあるので、そこに直接送金しあう感じですね。
ID/PWを入力して個人情報を渡して使うサービスではないため、個人情報の流出などのリスクはありません。
仲介する銀行や証券会社、もっというと国なども飛び越えて、個人同士が直接つながり送金し合えるため、こうしたシステムはDeFi(Decentralized Finance)と呼ばれています。
これまでの銀行や証券会社といった中央集権的な取引所ではなく分散型の取引所で、世界中の個人が持つウォレット同士でビットコインなど暗号通貨をやり取りするということですね。
中国は現在では仮想通貨の利用を全面禁止にしていますが、分散型取引所があると誰が中国人なのかという情報が確認ができないため、取引ができてしまいます。
日本だと日本銀行のような、国が中央集権して管理する機関がない仕組みがインターネット上にできるわけなのです。
こうした仕組みはDAO(Decentralized Autonomous Organization)とよばれる組織や、将来的には明確なリーダーがいないデジタル国家も誕生するのではないか、と言われています。
Web3.0の課題
もちろん、こうしたWeb3.0にもデメリットや課題もあります。
振り込み詐欺のような話から、脱税や不正決算などの犯罪・テロ組織への資金流入などに対して、マネーロンダリング(資金洗浄)対策のために、国など管理者がいたりと法律が整備されているわけではありますが、まだまだ法整備が追いつかない面もあります。
また、個人と個人の取引になるため、詐欺などの被害に遭ったとしても基本的には誰にも保証はしてくれず、自己責任となります。
そして先ほどのウォレットも、自分の財布の場所は公開鍵と言ってオープンなのですが、他人に教えてはいけない秘密鍵というのがあります。
秘密鍵を忘れてしまったら、、どうすることもできません。
どこかのサービスにID/PWの設定しているわけではないので、復元ができないというのもリスクですよね。
Web3.0時代に大事になるマインドセット
さて、これから拡大していくとWeb3.0時代で、どんな心構えが必要になるのでしょうか。
私的には、以下の3つが大事かなと考えています。
●アンラーニング
●早く安く失敗する
●個人の真善美
1つずつ簡単にご説明すると以下の通りです。
アンラーニング
私的には教育って、子どもにはもちろんですが、社会人になってからこそがとても重要と考えています。
なぜかというと、VUCA時代と言われ、Web3.0時代のようなものが到来すると、これまでの常識が通用しないケースも出てきます。
よって、これまで学んできたことや経験値だけで物事を判断したり、慢心して新しいことを学ばないマインドだと、時代の変化に取り残されてしまい老害といわれてしまう可能性もあります。
>> 社会人としての自己投資は想像以上に大切【自分だけじゃなく身近な人も幸せにする】
アンラーニングとは、これまでの知識や価値観といったものを、0リセットして新しく学び直すこと。
片渕
と、これまで自分が培ってきた知識や経験だけで、早計に理解できたつもりになるのではなく。
例えば今回のようなテクノロジーの潮流の1つである、Web3.0のことを学んでみたりすることも必要なのかなと考えています。
早く安く失敗する
新しいビジネスなどを作るときに、fail fastなどと言われる話ですが、まずは小さくはじめてみること。
そして早く失敗することで早く軌道修正を行い、次にトライしていく。
子どもが小さなケガや失敗を繰り返して学んでいくように、大人も同じことを繰り返すことで、変化の激しい時代をキャッチアップすることができます。
1回やっただけで成功するようなことは、ほぼほぼありえません。
誰しもが通る道=失敗をできるだけ早く、そして致命傷にならないように経験すること。
ビジネスであればお金など資産も限られているでしょうから、できるだけコストを小さくしてトライすることが必要ですよね。
そして、このことはビジネスに限った話ではありません。
Web3.0のような新しい世界も、例えば無料のウォレット作ったり、暗号通貨を取引してNFTを購入してみたり。
そのプロセスで、失敗を経験することもあるでしょう。
だからこそ、早く安く失敗することで、これから広がっていく世界を肌感覚で知っておくことはとても大切ではないでしょうか。
個人の真善美
メタバースの世界がますます発展してくると、当然ながら実名・顔出しなんてすることなく、アバターなどでNFTを所有・売買・活用するなど仮想空間上での生活・世界が待っています。
しかし、残念ながらどの世界にも人をだますような、詐欺師は存在します。
法律やルールの整備が追いつかないし、国や大きな企業が責任持って中央集権的に管理するのではなく分散型だからなおさらですね。
だからといって
片渕
という考え方は、どうなんでしょうか?
インターネットを通じて、スマホやパソコンの先にいるのは、自分と同じような人間が、同じように生活しているわけですよね。
Web3.0も含めテクノロジーの領域は進展が早いので、必ずといっていいほどルールの整備は後手になります。
だからこそ、個人が持つ、真・善・美のようなものをしっかり磨くことが重要になってくると思います。
データの所有権が個人にひもづいてくる時代だからこそ、改めてあたなはどんな個人なのか?
個人の価値観・倫理観・ポリシーのようなものが、個人のブランドや信用力を上げるためにも、特に重要になってくるのではないかと考えています。
>> 真善美や審美眼を養い美的センスを磨くと人生が豊かになる話
ということで、今回はWeb3.0時代に大事になるマインドセット」ということで、
●Web3.0とは何か?
●個人として、どんなことを大事にしていくとよさそうか?
についてまとめてみました。
これをきっかけにあなた自身も考えてみたり、トライしてみることをお勧めしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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