パラレルワークという言葉、聞いたことがありますでしょうか?
パラレルとは英語で、日本語では「並行」を意味しますが、本業の仕事と並行しながら別の仕事にも関わり、複数の仕事を進めていくことから「副業」ではなく「複業」と呼ばれたりもします。
1つの仕事をやるだけでも大変なのに、なぜ複業?
お小遣い稼ぎのようなイメージのある「副業」と何が違うの?
なんて、思ったかもしれませんね。
今回は、なぜパラレルワークのような働き方が重要になってくると言われ始めているのか?
その時代の流れや経緯などについて、またパラレルワークすることのメリットやデメリット、そして私的には一番重要と感じているマインドについて、書いていきたいと思っています。
さらに、パラレルワークを具体的に始めるにあたって、世の中にはこんなサービスもあるよ、ということでいくつかご紹介もしています。
気になったサービスに登録してみたり、実際に使ってみることで、普段の生活や仕事では経験できない気づきがあると思いますので、あなたもぜひトライしてみてください!
パラレルワークとは何か?
経営学やマネジメント関連の書籍で有名な、ピーター・ドラッガーが「明日を支配するもの」という著書で提唱している生き方の一つがパラレルワークという言葉です。
近年注目が集まっていまして。
要するに、1つの会社に依存せずに複数の仕事を進める中で、様々な経験をし自分の市場価値を高めていきましょうということです。
市場価値といっても、単に年収UPという話だけではありません。
自分自身が勤めている会社ではなかなか経験できないことを経験することで、視野も人脈も広がりやすいでしょう。
また、自分自身が気がつけなかった
・やりがい
・好きなこと
に気がつけるチャンスにもなります。
ちなみに、似た言葉で「副業」があります。
こちらはどちらかというとメインの本業に加えて、収入面の不足を補う意味合いで「副業」という言葉が使われたりもしますが、明確な定義があるわけではありません。
なんでパラレルワークが流行っている?
2016年にエン・ジャパンという会社が35歳以上673名に調査したところ、58%の人が
「本業以外にも、第2の仕事にチャレンジしたい」
と回答したようです(実際にやっている人は26%)
実践されている人は
・「知見・視野が広がる」(45%)
・「新しい人間関係を構築できる」(42%)
という声が多かったようです。
出典:https://corp.en-japan.com/newsrelease/2016/3206.html
働き方改革などが言われて久しいのですが、単に労働時間を減らしましょう、残業を減らしましょう、ワークライフバランスが大事ということもあるでしょう。
でも私は、もっと違う理由があるなと感じています。
というのも、これまでは良い学校(大学)に行って、良い会社(大企業など)に入れば安泰などということを信じている人が多かった時代でした。
でも、私より若い世代の人たちを中心に、そんな話はこれからの時代は通用しないことを実感し始めていますよね。
大企業だったとしても一生雇用が保証されるようなことはなく、自分で時代の流れを汲み取りながら、自分で舵を切って航海して行く旅を続けられるような力を身につけていく。
どんな環境だったとしても、自分の力で生き抜いていけるような力を持った人が重宝されるようになるわけです。
もちろん、現業の仕事を一生懸命がんばることは必要でしょう。
それだけではなく、たくさんの知見・人脈を獲得できて、多様な経験を通じ自分自身が成長できる、変化できる人が必要になってきます。
国の方針としても、
・副業・兼業の推進に向けたガイドラインを作る策定
・厚生労働省が提供の「モデル就業規則」を変更する
・副業解禁促進に向けた官民合わせての意見交換会を行う
などなど、パラレルワークを推進する形ですよね。
これからの時代の流れにもあっているのだろうと思います。
ちなみになぜ、こういうことが推進されているかというと、私的には経済の活性化ではないかと感じています。
・労働人口を増やすことができれば税収も増やせるから
・企業の長時間労働や人手不足の問題も解決したいから
・少子高齢化で、育児や介護で働くことが難しい人が増えていることに対応したいから
などという背景があるからではないでしょうか?
経済の活性化=国民の幸福度UP、と言い切れるかは私的には疑問も残りますが、、お金があれば解決できることが増えたり、受けられるサービスが増えることは事実ですよね。
パラレルワークを認める企業のメリット・デメリット
さて、企業がパラレルワークや複業に積極的に取り組むメリットは何でしょうか?
・多様な働き方を認めてくれる会社なんだということで会社の採用ブランド価値上がる
・社外で様々な経験を積んだ社員が増えることになるため、その会社・業界ならではの常識では思いつかないような企画アイディアなどが出やすい
・プロジェクト的に人を集めやすいので、プロジェクトが終わったら終了でき、人の調達とリリースが容易なので、余剰要員・マンパワーの効率化がはかれる
ということもあげられると思います。
まあ、国の方針が変わってきていることを受けて考えると、積極的に検討する企業が今後も増えてきそうな予感ありますよね。
ただ、もちろんデメリットも想定されています。
・社員の退職のリスク
・企業の機密情報の管理リスク
・プロジェクトメンバーが自社・他社と別れることから、プロジェクトの進行管理などのオペレーションが複雑になる
などのリスクやコストが企業側には増えることになります。
パラレルワーカー個人としてのメリット・デメリット
続いて、パラレルワーカーとして働く側についてですが、まずメリットですが
・転職せずにいろんな経験ができるため、自分のキャリアや志向などを柔軟に考えやすくなる
・収入源を増やすことができる
・自分自身の知見や人脈拡大に時間を有効活用できる
といったことが挙げられますよね。
ワークといっても仕事でなくてもOKな訳で、NPOやボランティアで働くこともそうでしょう。
地域での活動や、気の合う仲間がプロジェクトを組んで、クラウドファンディングで資金や協力者を集めることも、立派なワークです。
一方で、パラレルワーカーのデメリットとしては
・労働時間数は増えるので、体調管理などのセルフマネジメントが難しくなる
・トータルの業務量が増えるので、タイムマネジメントが難しくなる
・機密情報の取り扱いや、業務遂行ルールが各社で異なるため、トラブルやコンプライアンス違反などのリスクが高まる
といったことがあるでしょう。
何れにしても、パラレルワーカーには自分自身をしっかりとマネジメントする力が求められてくるし、鍛えられるてくることになります。
では、そのようなメリット・デメリットを理解した上で、実際にパラレルワークに興味があって実際に初めてみたい人に、持っておきたい心構え(マインド)についてお話ししますね。
パラレルワーカーとして持っておきたいマインドとは?
これは自分自身、会社員を退職して複数の仕事を並行してやっていることもあるので、そうした体験談も踏まえ、パラレルワークするときに必要だなと感じたことを3つお伝えしようと思います。
【1】パラレルワークの目的をはっきりさせよう
・副収入を得たいのか?
・経験を広げたいのか?
・空いた時間を有効活用したいのか?
・会社員辞めてフリーで働き始めるためのきっかけにしていきたいのか?
・好きなことを仕事にできないのか?
などなど、いろいろあると思います。
私的には、そうした目的をはっきりさせることが最初ですね
仮でもいいので、まず決めておくことが重要です。
で、やってみて違うな?と思ったから軌道修正していきましょう。
なぜかというと、目的によっては、選択すべき手段がことなるからです。
そして、やってみて想像と違ったこと(良い意味でも、悪い意味でも)を経験すると思うので、そこから軌道修正していったほうが早いからです。
【2】できそうなところからまずやってみよう
あれこれ考えることはあるでしょうけれども、まず一歩踏み出してみることはとても良いです。
いきなり目的どおりになる、大成功することは基本的に少ないでしょう。
やってみて、うまくいかなかったり、思い通りに進まないことの方が多いのではと。
でも、そうした「うまくいかない」という経験そのものが財産になります
・何もしない=経験値0
・失敗した=経験あり
ということになりますから。
いやホントそうですよねー
やっぱり「失敗」という言葉をどう解釈するか?
「失敗」する前提で、どのような心構えでいられるか?
ビジネスにしても、日々の生活でも
自分のマインドを整え、デザインする力って
大切になるんだろうな・・ https://t.co/YhvmVBuEaS
— 片渕健二@毎日幸福感を感じながら自分の人生を謳歌する (@katafuchi_kenji) 2019年4月7日
失敗する前提で、パラレルワークに興味があるのであれば、1つでも実際にやってみることはオススメしたいですね。
【3】時間捻出のために辞めることを決めよう
そしてパラレルワークに限ったことではありませんが、何か新しいことをプラスオンするということは、それに時間が取られることになります。
なので、新しいことを始める前に何かをオフすることを決めましょう。
例えば、
電車などでの移動時間中や、仕事から帰って自宅でなんとなくスマホでニュースやSNSを見ている時間
などは、自分自身の心がけ次第で減らすことができるのではないでしょうか?
また、お金に少し余裕がある方は、家事代行サービスを利用するのも手ですね。
家事が好きな人であれば利用する必要はないかもしれません。
でも、お金を少し支払って代行をお願いし、自分や新しいことに時間を使うというやり方もあります。
例えば以下のサービス(ベアーズ)を利用してみるのも良いでしょう(画像をクリックするとベアーズのサイトに飛びます)
オススメしたいパラレルワークの始め方
さて、パラレルワークと知っても何から始めようかな?と考えていくことになるでしょうけれども、そんなに難しく考える必要はなくて
1)今の仕事で経験してきたことの周辺
2)趣味で好きなこと
3)難易度高くなく時間あればできるもの
このあたりから検討してみましょう。
具体的には次にあげるようなサービスがあるので、いくつか実際に見たり登録して、使ってみると良いですね。
仕事での知見を拡大する:ビザスク
自分自身の仕事経験が誰かの役に立てる、ということではビザスクのスポットコンサルティングを利用してみてはどうでしょうか?(クリックするとビザスクのページに飛びます)
片渕が会社員時代に、新しいビジネスを作る企画をやっていた時にお世話になった方の1人で、端羽さんという方が社長をされています。
知見を持った人と、欲しい人をつなぎ合わせるC to Cサービスで、すでに6万人ほどの知見が集まっているようですね。
会社の機密情報などを話するのはNGでしょうけれども、あなたがこれまで積み上げてきた仕事経験を聞いてみたい!という人がいるので、まずは登録してみると良いでしょう。
好きなことを情報発信していく:日本おうちワーク協会
小さいお子さんや家庭の事情で自宅中心の生活をされていて、自分の好きなことをして仕事していきたい!という方におすすめしたいサービスです。(クリックすると日本おうちワーク協会のページに飛びます)
ブログやYoutubeでどうやって収益化していくか?などなど、こちらも片渕の知り合いの起業家さんが企画・運営されているものですが、働く時間や場所を問わず、自分の好きなことを形にしていけるんですね。
先日もおうちワーク協会主催でセミナーなども開催されていました。
まずはメルマガやlineなど登録して、どうやって始めれば良いのか?など情報収拾をしてみると良いでしょう。
タイムチケット
ビザスクにも似ていますが、自分のスキルを30分などの時間で販売し、誰かの役に立てることで収入が得られるサービスです(クリックするとタイムチケットのページに飛びます)
就職・転職などキャリアの話や、恋愛や婚活の相談、アナウンサーによる話し方アドバイスや占い、プロフィール写真とります!まで、いろんなものがありますよね。
まず、興味持ったものを1つでも受けてみると良いでしょう。
その上で、自分だったらこんなことができるかな?というものを設定して、自分の30分を売ってみることから始めてみましょう。
もしあなたが具体的に転職も視野に入れている・・のであれば転職エージェントに無料登録・相談してみても良いですね。
たくさんの会社があるので、迷うようであれば業界最大手リクルートエージェント転職支援サービスを利用しても良いでしょう。
小さいことから実際に行動してみよう!というマインドが大切
ということで、パラレルワークをはじめるための心構えや具体的なやり方について解説してみました。
長い目で見て行くと、小さいことでも良いので毎日の日常とは違う経験をしてみることをやってみましょう。
まずは自分の好きなこと・興味あること活動するのが良いですね。
今回は、お金になるサービスなどを中心にお話しましたが、お金になるかどうかはまずさておき、自分が気になっているけどやれていないことは、なんとなくやっていくことをキッパリやめて時間を生み出し、新しいことにチャレンジしていくと良いですよ。
人生の満足度が少しずつ上がってくるんじゃないかな、と思っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。