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「私とあなたは別世界の住人」という認識が人間関係の出発点

今回は、良好な人間関係(パートナーシップ、職場などでの対人関係など)を築くための、1つのアイディアを書いていこうと思います。

私とあなたは別人なので、当然ですが、物の考え方や好きなもの・嫌いなものなどは異なりますよね?

たとえ同じ学校とか会社とかで似たような経験をしたとしても・・そこから感じることや学ぶことは、100人いれば100通りあると思います。

同じニュースや同じ風景を目にしても、やはり感じることや、その後に行動することはバラバラですね。

人の悩みで人間関係に起因するものってとても多いのですが、根本的にこうした

私とあなたは別人であって、同じ日本で同じように生活しているように見えるが全くの別世界に住んでいる

くらいの前提に立っておかないと、あっという間に衝突したり、悩んでしまうなーと私的には感じています。

今回は、ビジネスにおいて切磋琢磨しているプロジェクトチームメンバー同士だったり、仲の良いパートナーシップだからこそ

片渕

隣にいるのは別世界の人間なんだ

くらいに考えたほうが、より良好な人間関係を築けると思うのですが、その理由をまとめていきますね。

目に見えない空気を大切にする日本


その前に、日本人独特の文化というか特徴というものがあるので、少し説明します。

ご存知の通り日本という国は四方を海に囲まれ、ほとんどの地域で四季が存在していますよね。

こうした地理的な環境からも長く農業が発達し、1950年では就業者の約50%が農業含む第一次産業についていたそうです。

農業に必要なもの、まあいろいろありますが、水は間違いなく欠かせないものですよね。

川上から流れてくる水を、各地域や村単位で分け合ったり共有したりしながら、各人が農業にいそしんでいたわけです。

長らくこうした環境、つまり日本人は多くの人と同じ環境で協力し合いながら生活してきたことから、お互い相手の意図や気持ちを察しながら、人と人の間にある空気を感じ取る文化が醸成されてきたと言われています。

KYという言葉が昔(今も?)ありました。

日本人は目に見えない空気を読んで、場の雰囲気や関係性を大切にすることは、こうした日本人特有の事情もあるわけで。

こういう文化のことをアメリカの文化人類学者のエドワードさんが、ハイコンテクスト文化と表現しているんですね。

MEMO

【ハイコンテクスト文化】

コンテクストとは、共通言語・知識・体験・価値観・ロジック・嗜好性などの意味です。

日本や中国などは、そのコンテクストが長く共有した時間や体験で形成される傾向にある結果、伝える努力やスキルが不足していてもお互いに空気や相手の意図を察することで、コミュニケーションがなんとなく成立しやすいようです。

一方で、ローコンテクスト文化というのもあり、アメリカやドイツなどですが、空気を読むというイメージはなく、あくまでも言語のみ(言語中心)でコミュニケーションをとる文化のことです。

産業構造の変化からローコンテクストも求められている


さて今の時代は、一次産業に就く人たちが減り、第三次産業が75%にも達しているそうです。

私のようにオフィス中心で働くような、現代であればリモートワークのような形で働くビジネスパーソンが増えています。

会社の上司や先輩の言うことだけを聞いて、とりあえず石の上に3年我慢して仕事しようなんて時代は終わりました。

いつでも自己投資をしながら、自分の頭で考え行動することが普通に求められますよね。

社会人としての自己投資は想像以上に大切で身近な人をも幸せにする

また、女性も男性と同じように就労することは当たり前になりました。

ライフイベント等でパートナー同士での役割分担を考えたり、個人の働き方やライフスタイル含めて外の業者に頼むこともしながら考えていくという時代かなと。

もちろん会社としても、社員の個別事情に合わせ、多様な働き方など認めたり支援したりと、仕組みとして整え、生産性あげようとしているところが多いです。

さらに、テクノロジーが発達して、人によっては、ブログ書いたりSNSで発信するなど、個人の価値観や考えを自由に表現できるツールも増えたことから、会ったこともない人と、ゆるくつながれるようにもなりました。

そして、消費行動1つとっても、TVCMでやっている商品をみんなが買う!というよりは、自分と価値観があう人(必ずしも有名人などとは限らず)の口コミが重要視されるようになりましたよね。

メルカリのように直接個人同士が取引したり、クラファン等で自分が実現したいプロジェクトの仲間やお金を集めて行動するなど、ニーズもどんどん多様化・ニッチになりロングテール化しています。

まさに、個の時代です。

そんな時代に、あなたが相手と良好な人間関係を築いていきたいのであれば、

・自分の考えや意見というものをしっかり相手に伝える
・相手の考えや意見もしっかり受け止め、違いをしっかり認めてあげていく

日本人のDNAに刷り込まれている「空気を読んでいく力」も大事です。

それに加えてローコンテクスト文化で求められるような、しっかりと言語でコミュニケーションとることも大切になりますね。

あ・うんの呼吸が通じるからこそ別世界の住人と考える


私とあなたは、いつも一緒にいることが多かったとしても、価値観も違うし、考え方も感じ方も全然違う別人です。

空気読んで察して、言わなくてもわかることもあるでしょう。

しかし、あえて相手は別世界に住んでいる住人だ、くらいの認識でコミュニケーションをいつも始めることが、大事なんじゃないかなと思っています。

・言うべきことは言って相手の話は聞く、違っていたとしても否定せず受け入れる
・なあなあの馴れ合いの関係にするのではなくて、人として相手に感謝の気持ちをしっかり伝える

ということですね。

特に、長年知っている仲だからこそ(友人として、ビジネスパーソンとして、恋人・夫婦として)、礼儀を欠くような雑なことはしないほうがいいでしょう。

いつも仕事しているメンバーだから

ツーカーでわかっているだろうな・・
これくらいは何も言わなくても大丈夫だろう・・

などと、タカをくくっていると痛い目にあったりしますからね。

と、まあエラソーに私も言って(書いて)ますが、油断するとすぐにないがしろにしがちなので、自戒もこめて大切にしなきゃいけないなと思っています。

ローコンテクスト文化がうまれた背景


ちなみにローコンテクスト文化圏(アメリカとか)は、人種のるつぼで国籍だけでなく、多様な宗教などの価値観が混在した人たちと仕事や社会生活をしています。

そのため、相手の考え・価値観は尊重するけど、自分の意見もしっかり言うということが大切になるため、子どもの時からプレゼンや交渉を学ぶのかなと思っていました。

もちろんそういった理由もあるようなのです。

しかし、実はもっと奥深いようでキリスト教・イスラム教など様々な宗教を信仰する人たちが多いからだそう。

砂漠の文化


そうした宗教ががうまれた時代背景は、荒野や砂漠など厳しい生活環境が多く、神様のような強いリーダーシップが必要でした。

右に行くのか左に行くのかによって、その集団の生死が決まるといっても過言ではない。

論理的にAかBかをハッキリ示す・言うような、強いリーダーを発揮し「こっちだ!」と導いてくれるからこそ、一神教がうまれ信仰する人がとても多かったようです。

曖昧さなんてものを発揮したら、死に直結してしまう環境背景があったからなんですね。

村の文化


一方で日本は、先ほどのような村の文化でした。

AかBか決断するというよりは、むしろ曖昧さだったり、和を尊ぶ精神などから日本神道(万物みんなが神様)のような多神教がうまれたそう。

そのような背景もあって、日本で不祥事の報道などがされても、責任を回避したり曖昧にしがちだったりするのは、こういうところからきているかな、なんて私的には思ったりしています。

文化の違いは、そうした環境要因が理由ということですね。

だからこそ、育った環境が異なる他人同士、「私とあなたは別世界の住人」という認識が人間関係の出発点なのかなと感じています。

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