こんにちは、片渕です。
採用の仕事をしているとたくさんの学生の方とお話しする機会があるのですが、会社選びの1つの基準として、自分自身の軸・価値観と会社が目指していることや働く社員たちが考えていることに納得や共感できるのか?というのはとても大切のようですね。
一見、同じような商品やサービスを出している会社っていろいろありますけど、会社が大切にしている理念だったり、その会社であれこれ商品やサービスを考え、世の中に発信している社員が日々考えていることや大切にしていることは結構違うなーという印象があります。
それは、多くの学生と接してきたからだけではなく、仕事柄たくさんの社員や他社の人事の人とも話す機会が多いので、同じようなテーマでお互いの会社の話をしたとしても、
あ、おたくの会社では、そのようなロジックや感性で、そんな風に考えるのですねーなるほどなるほど
と新しい発見や驚きがあったりもします。
ビジネスパーソンとして自分自身を成長させたりキャリアを磨き築いていくために、自分が居心地よく共感でき、かつ刺激にあふれる環境を選ぶことは至極当然なのですが。
逆にいうと
・うーん、なんかちょっと違うな・・
・それは自分と合わなさそうだな・・
と、少し違和感を感じるものって基本的には避ける傾向にありませんか?
もちろん自分もどちらかというとそうです。
ただ、いつも安易に違和感を避けるのではなく、なぜ自分は違和感を感じるのか?を少し時間をとって考えてみることで自分が大切にしていることや優先順位、さらには自分自身の成長につながるヒントが見つかることが多いですよ。
今回は、そうした違和感を感じた時の向き合い方や、違和感の正体とどのようにコミュニケーション取ると良いかについて、書いていこうと思います。
違和感の正体は自分がこれまで積み上げてきたの常識の数々
大なり小なり、人は仕事や生活をする中でたくさんの違和感を感じながら生きています。
・え、それはフツーこうするよね?
・うーん、なんでそう考えたり行動するのかな・・?
など、自分が知っていたり経験してきたこれまでの「普通」「常識」と比較すると、理解に苦しんだりネガティブに思うことにつながりやすいですね。
当然ながら、こうした「常識」というのは大なり小なり、個人によって異なります。
これまで生きてきた経験値から意識する・しないに関わらず、誰しもが常識を持っていて、それを使って日常生活あらゆることを判断しながら共感したり、違和感や嫌悪感を感じたりしています。
常識はとても便利ではありますが、一方で物事や人や、もっというと世の中ってこうだよねーと、これまでの私的な個人の常識のみで一方的に決めつけているともいえますね。
よって、
自分自身をもっと高めていきたい人たち、ビジネスパーソンとしてという狭い意味ではなく
・人としてもっと成長したい、updateしていきたい!
・高みを目指して、もっと良いライフスタイルを実現させたい!
なんて考える人たちは、おそらく、常日頃そのためにインプットしたりアウトプットしていると思います。
でも時には、自分が普通であれば選択肢ない、違和感を感じている物事や人などに
あえて触れるみると良いなと私は感じています。
成長は努力に比例せず階段状で非連続
筋トレやダイエットなど、あるいは資格試験や英語の勉強など、とある目標に対してがんばったことがある人は実感あると思いますが、1日ワークアウトしたり、学習したからといってその分だけ成長するかというと、そんなことはないですよね。
停滞したり、時には逆戻りしながらも継続することで、自分の地肉になってくるような、だんだんと望む状態に近づいていくものと思います。
人の成長は投じた時間と成果が正比例することはほとんど無くて。
あんまり変わらないな〜という時から、突然、霧の中から視界がひらけパーッと晴れやかになるような感じ。
新しい知識や概念を知るだけではなく、それらが自分の腑に落ちた瞬間は一気にステージが上がる感覚になります。
登ったり降りたり、景観や温度や気候が、コロコロ変わる登山に似たようなものかなとも思うんですよね。
健全な違和感を日常に少し取り入れてみる
同じ場面や境遇になっても、共感する人もいれば違和感や嫌悪感など、様々な感情を抱き反応するのは、各人の常識や価値観の違いです。
よって、違和感を感じるものをポジティブに考えると、自分のこれまでの常識では通用しない新しい世界や価値観が目の前に現れている状態ともいえます。
なので、自分の生活の中に違和感を少しだけ取り入れることで、それが刺激となり、化学変化を起こす可能性もあるわけです。
ただし、
全ての違和感を全部取り入れたり、違和感を1つずつ検証していたら時間なくなってしまうし、生活が成り立たなくなってしまいますよね。
ポイントは、スルーすべき違和感と向き合うべき違和感を選別する目を養えるかだと思うんですね。
とはいっても一朝一夕で選別眼を養うことは難しいので、、私はいつもこの話をする時に
毎日のルーティンの中から、少しだけズラすことを1つはじめみては?
ということを良く言います。
例えば、ランチタイムにいつも同じメンバー、同じお店に行くのではなく、あえてあまり話したことがないけど仕事で関わりが多い先輩(後輩)を誘ってみたり。プラス数分歩いて、いつもは入らないお店でランチしたり、などですね。
また、いつも読書がビジネス本中心だったりするのであれば、スポーツやファッションなどライフスタイル系のものを立ち読みしたり同僚との話題にしてみることも良いです。
私が以前、人材育成の仕事をしていた時、ビジネスパーソンとしてビジネスの力を伸ばすためにMBA的な知識や、リーダーや経営者との対話などがとても大切になってくるのだろうなと思っていました。
もちろん、そうした知識や、人の経験から学ぶことはとても大切です。
ところが、リベラルアーツと言われるような、何千年も昔の中国の歴史だったり哲学や宗教、人間の美意識など、ビジネスと何の関係あるの?と違和感があったような内容も、実はビジネスのみならずリーダーとしてとても重要であることに気がついた経験があります。
嫌悪感を感じる違和感ではなくなんか理解できないけれど、何かあるかも!?とポジティブに考えられそうな健全な違和感これをヒントにすると良いかなーと思います。
あなたが生活している安心・安全な環境や、あなたが持っている常識は大切にして欲しいですが、そこにいつも疑問を投げかけ、スパイスを与える存在、違和感からのメッセージとコミュニケーションをとる気持ちで向かい合うこと。
自分でも気がつかなかった新しい自分や、新しい世界に触れることにつながるチャンスになるので、ぜひやってみてくださいね。
最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございます。