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糖化症状が老化を早めるメカニズムとは?アンチエイジングするためのヒント

日本人は少子高齢化と言われるように、人の数は減っているけれども寿命は伸びていますよね。

でも、医療費は年々増えているので、病院や薬などにお世話になる人は増えていると考えられます。

出典:総務省HP http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h25/html/nc123120.html

片渕

歳を取れば体も老化するんだから、まあ増えるのは当然でしょー

という人もいるでしょう。

でも、人生最期を老衰で迎える人も、数は少ないけれど事実いるので、そういう人たちとは一体何が違うのでしょうか?

ふと疑問に思ったところから、私は栄養や健康のことをあれこれ興味持つようなりました。

人の体は食べたり飲んだりしたものを材料にして作られています。

肌とか、脂肪とか、外見の話だけではなく、体の中を流れる血液やホルモンまで。

なので、体の不調というのは、食べたり飲んだりしたものが原因になっていることも多いんですね(もちろんそれらだけではないですが)

そこで今回は、体が老化する原因の1つとして

糖化

というキーワードが注目されているのでピックアップしてみました。

糖化の症状とはどんなことを指しているのか?

老化の進行を遅らせるために、糖化に対してどうしていけば良いのか?

体の中で起きているメカニズムを知ることは、健康に長生きできるためのファーストステップなので、ご興味ある方は最後までお読みいただけると嬉しいです!

糖化とは・・北京ダックやホットケーキと同じ症状

さて、糖化という言葉は、なかなか日常生活では聞きなれない言葉かもしれません。

でも「糖」というと、砂糖とか甘いものに入っているイメージはわくでしょう。

また「糖質制限」という言葉が流行り、白いご飯やラーメンの麺だけを食べないとやせる、なんていうイメージもあるかと思いますが、これらも糖が含まれているんですね。

これらの糖質が多くなりすぎると、体内にあるタンパク質と合成され糖化が起きる(AGEs:終末糖化産物が発生する)のです。

北京ダックがこんがりいい感じの色に焼けていたり、いい香りがするホットケーキなんかも、糖化の状態(メイラード反応と言われています)

これと同じことが人間の体の外側にも起きてしまい、肌のシワ・たるみ・くすみなどの影響が出たり、体臭の原因にもなるとか。

ホットケーキであれば、少し焦げて、甘い良い香りがする状態ですけど、体臭の場合はそうはいきませんよね。

こういう↓パンケーキばっかり食べると危険ってことです・・

また、体の内側も同様で、例えば血管や骨などにも影響が出て、動脈硬化や骨粗鬆症、統合失調症やアルツハイマーの原因の1つにも。

なので、やはり糖化をおさえることは、健康を意識するなら外せないポイントになるんですね。

糖化症状をなるべく遅らせるアンチエイジングのためのポイントは?

ということで、糖化症状であるAGEsを発生させないようにする=老化を進めない、ということがポイントになりますね。

ちなみに、このAGEsは「終末糖化産物」・・なんだか物騒なネーミングですけれど、文字通り糖化の最終形態で、元に戻すことができないのです。

なので、AGEsを出来るだけ発生させないためには

(1)そもそも、糖質摂取量を少なくする
(2)同じ糖でも、より糖化が進んでしまう果糖の摂取量を少なくする
(3)腸からの糖質吸収スピードを緩やかにする
(4)体内に吸収された糖質をどんどん分解してもらう

このあたりが大切になりますので、1つずつ見ていきましょう。

(1)糖質摂取量を少なくする

私もそうですけど、ほとんどの人が糖質を摂取して、それをエネルギーに変えて生きています。

人間は、炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質の3つを、エネルギーに変えられるのですが、一番効率が良いのは炭水化物と言われています。

ところが、エネルギーに変えるためにはビタミンB1というのが必要不可欠なので、不足するとエネルギーに変換されず、糖(厳密には乳酸なのです)が残るんですね。

また、たとえビタミンB1が大量にあったとしても、体内での糖質エネルギー変換処理は大量にできない事情もあって、やっぱり糖が残ります。

なので、糖質摂取量は少なくしたいところなのですが、いきなり0になるとエネルギー不足でフラフラ・・したり、倒れてしまうケースもあるので、糖質抜きはダメですね。

肉や魚(脂質)、豆腐や卵(タンパク質)を増やし、脂質・タンパク質からのエネルギーの獲得量をより増やしてあげられれば、糖質摂取量を少なくできます。

さらに言うとタンパク質は、体を構成している材料になるので、できればタンパク質はエネルギーに変えるのではなく、材料源として使いたいところ。

つまり脂質からよりエネルギーに変えていける食事(ケトン食)がベストなんですね。

プロサッカー選手長友さんの本↓でも「セミケトン食」という言葉が出てくるのですが

注意したいのは、脂質が重要だから肉ばっかり食べればokではないことです。

脂質からエネルギーに変えていくためには、脂質+ビタミンC+鉄+ナイアシン+ビタミンB6がそろわないとダメで、不足すると余分な脂肪になってしまいます。

やはり、食事には栄養のバランスが大事で、糖質量のバランスに注意していきたいですね。

(2)同じ糖でも、より糖化が進んでしまう果糖の摂取量を少なくする

続いて、同じ糖でも、より避けた方が良い糖があるのですが、それが「果糖」です。

清涼飲料水やお菓子の成分表示に「果糖ブドウ糖液糖」という言葉、見たことないでしょうか?

ご飯やラーメンなどの糖質は複合糖質なのですが、こちらの果糖は単糖質といって、より糖化を進めてしまうのです。

昔から、お菓子やジュースばっかり食べたり飲んだりしていると太るし、体によくない・・と言われませんでしたか?

食べたくなる気持ちも理解できるのですが、健康面から考えると出来るだけ避けていきたいところ。

ちなみに、果物の甘さも「果糖」なのですが、果物には同時に食物繊維なども含まれているため、次に挙げる「腸からの糖質吸収スピードが緩やかになる」ので、お菓子やジュースよりは果物の方が体に良い、ということになります。

(3)腸からの糖質吸収スピードを緩やかにする

口から糖質が入ってきたとしても、実際に体の中に吸収されるのは腸からです。

よって、この腸からの吸収スピードをゆっくりにしてあげるのも効果あるんですよね。

なぜかと言うと、ゆっくり吸収すると、ゆっくり血液中の血糖濃度が上がることになるので、糖化が進むスピードもゆっくりになるからです。

よく噛んで、ゆっくり食事すると体にいい

と言われる理由の1つが、血糖濃度を急上昇させない食べ方だから、でもあります。

なので、空腹時に、いきなりご飯やラーメンをがっつくのではなく、食物繊維が豊富なおかずなど食べた最後に、炭水化物を食べると良いので、食べる順序にも気をつけましょう。

ちなみに食物繊維は、脂肪をより分解してエネルギーに変えるために必要な胆汁酸というものををよく出してくれる作用もありますから。

また、白を避ける、っていうのも覚えておくと良いでしょう。

・白米よりは、玄米を選ぶ

・うどんよりは、蕎麦を選ぶ

・白砂糖・グラニュー糖よりは、黒糖を選ぶ

「白」は精製された結果で、食物繊維や栄養素を削ぎ落としてしまっている状態なんですよね。

まあ、蕎麦が嫌いだったら無理に食べなくてもいいですし、うどん好きなのに食べられなくてイライラするくらいならしっかり食べましょう笑

ただ、選べるのであれば健康のことを考えると、白モノは避けた方がいいよ、ということですね。

ちなみに腸から急速に糖質が吸収されると、血糖値も急上昇するため、それを抑えようするホルモン(=インスリン)が出ます。

インスリンが出ると血糖値も下がるのですが、そうすると脳に必要な血糖(栄養)量も下がるんですね。

片渕

ランチに急いでラーメン食べると、午後の会議が眠たくなるな・・

と会社員時代に私も思ったことがありますが苦笑、まさに体の中ではそのようなことが起きているわけなのです。

また、

インスリンが出ている
≒脳への必要な栄養が不足し緊急事態である
≒生命維持活動レベルが下がるかもしれないので体に栄養を貯める(脂肪を蓄える)指示が出る

という状況になり、脂肪がつきやすい、太りやすい原因にもなるため、急激な血糖上昇を避けるようにした方が良いですね。

そしてインスリンによる急激な血糖糖化をおさえるのに、実は筋肉量を増やすことが効果的なのです。

ダイエットのために運動しよう・・ではなくて、健康な生活にはやはり適度な運動が必要ということになりますね。

(4)体内に吸収された糖質をどんどん分解してもらう

体内で糖質を余らせる状態にしてしまって、タンパク質と結びついて糖化しないようにするためにも、糖質をどんどん分解してエネルギーにしてしまうこともできます。

ビタミンB1がその役割を果たすと言われているので、ビタミンB1がたくさん含まれていると言われる食材(豚肉や大豆製品)を意識して食べるか、サプリメントなどでしっかり補うことができると良いですね。

また、エイジングケアの一環で、抗糖化サプリメントというのもあるので、AGEsになる前の状態で手を打つこともできます。

こうした糖化に効果あるサプリなどもあるので、ネットで検索して取るのもいいでしょう。

私もいろんな食事や運動やサプリメントなどを駆使して、先日 AGEsの数値が測定できる機会があるのでやってみたところ、同年代と比較してかなり良い数値がでました・・!

ということで、糖化症状の話や、老化を早めるメカニズムについて、また老化を防ぐためにはこんなことに注意しておくといいよという話をまとめてみました。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!

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