・もう少し視野を広げてみたほうがいいんじゃない?
・もっと別の視点からも考えてもらえないか?
仕事をしていると、上司などからそのように言われてしまったこと、ありませんか?
片渕
今回は、そんな悩みに回答していこうと思います。
結論から言うと
・視野、視点、視座が意味していることを知る
・視野を広げ、視点を変え、視座を上げるための考え方を実践してみる
ということなんじゃないかと。
私的にはこれってビジネスだけではなく、プライベート含めた生活面にもプラスな影響あり!と考えています。
今回は、その理由を以下お伝えいきますね。
視野を広くするためには…どうすれば良いか?
視野とは、あなたが見ている広さ(空間的にも時間的にも)のことです。
他者から「視野が狭い」と言われるのは、相手の方が空間的・時間的にも広く見ている状態なので、あなたが見ている・考えている範囲が限定的じゃないの?を言われているかと思います。
例えば、先日も終身雇用が難しくなってきた、、というようなニュースがありましたね。
若い世代の人たちを中心に薄々気がついてましたよねーきっと。
50年後くらいから見たら終身雇用があった時代こそが特殊だったと言われてそうだなあ‥ https://t.co/niQfWwZK7H
— 片渕健二 (@katafuchi_kenji) May 13, 2019
昭和の時代にバリバリ仕事をしていた世代の人にとっては、右肩上がりに成長していた時代でもあったので、まさかそういう時代が終わっていくなんて、と思われた人もいたかもしれません。
ところが、空間的に見ている広さを拡大して世界から見た時に、むしろ終身雇用のほうが特殊で、ようやく世界標準になってきたんだなと思われることでしょう。
時間的に見ても、戦後の復興から高度経済成長期を経ている世代(とその子供)であれば、自分自身やその子供が生きている時間や働いているとシンクロするので、終身雇用が無くなるのは大きな話のように思えます。
ところが、おそらく30年〜50年後の未来からみたら、終身雇用などが成り立っていた時代のほうが特殊と見えるのではないでしょうか。
自分だけが見えている景色や体験談だけから、物事の価値観を決めたり意思決定をしているとすると、
あの人は、視野が狭いなよ・・
と言われてしまう理由になるのです。
体験談を起点に物事を考えはじめるのは良いのですが、なんとなく当たり前に接しているものこそ、もっと「空間的」「時間的」を変化させるとどうなのだろう?と自問自答するところから、調べたりするなどの行動ができたかがポイントです。
そうしないと、井の中の蛙状態になってしまいますから。
ちなみに、似たような言葉で視点・視座もありますが、こちらの場合はどうでしょうか。
視点を変えるためには…どうすれば良いか?
視点とは、あなたが着目している点のことですね。
日常会話では「視点を変えてみたら」などと言ったりしますけれども、同じ事実でも違った角度から見れば、そこから違った示唆が導けるハズです。
先ほどの終身雇用が難しくなってくる話も、会社員で定年まで勤めようと思っていた人にとってはこの後どうしよう・・と心配や不安になる気持ちが多いことでしょう。
でも違った視点で見れば、自分のキャリアに自分で責任を持って主体的に仕事・生活を送るきっかけにもなるでしょう。
パラレルキャリアを身につけるために今の仕事から積極的に学んでいこうという気持ちになる人もいるでしょう。
また、離婚率の上昇などの話が、一般的にはネガティブな文脈で言われたりもしますけれども
出典:「厚生労働省:平成21年度離婚に関する調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html
これも、昭和初期〜中盤の時代と違って、男女関係なく収入を得られるようになってきたことや、結婚や離婚の価値観も変化しシングルマザー(ファザー)という言葉もよく使われるようになりました。
好きでもないのに世間体や経済的理由で離婚しない・できない時代から成熟した社会へのプラスの側面、とも見ることができますよね。
ということで、視点を変えるためにオススメなのは、自分と反対意見を持つ人だったらどう見えるのか?を自問自答してみると良いかと思います。
視座をあげるためには…どうすれば良いか?
最後に視座という言葉ですが、「座」標軸をイメージするように、自分が物事を見ている位置の高さ(低さ)ですね。
例えば、あたなが会社員の中の1営業担当だったとします。
営業担当の立ち位置で見れば、お客様から値引きしてでも買ってもらった方があなたの売上が上がりますよね。
もしかしたらたくさん売り上げることができると、あなたの評価(報酬)も上がってくるのかもしれません。
ところが、会社全体の立ち位置からすると値引きした事例を1つ作ってしまうと、他拠点でも広がってしまう恐れもあり、結果薄利多売を進めてしまうことになり、会社全体の利益が落ちることにもなりかねません。
1営業担当の視座で見るのではなく、もう少し立ち位置をあげて考えてみるとどうか?を自分に問いかけるといいですね。
会社組織の話で言えば、上司など上の立場の人だったらどう考えるか?
これはビジネスだけではなく、自分が尊敬する人であればこれってどう考えるだろう?と自分に質問すると良いでしょう。
どうやったら視野を広げ、視点を変え、視座を上げるのか?
・視野だったら、まずは時間と空間に着目してみる
・視点だったら、自分と反対意見を持つ人だったらどう考えるかを想像してみる
・視座だったら、立場が上の人だったら何を考えるか
これがポイントになるので、例えば「視野が狭い」など言われた次に何を考えればよいか、が分かっていると早いですよね。
たとえ
片渕
と宣言だけしたとしても。
目にする情報に対して具体的にどうすれば良いのかがわからないと、単なる精神論で終わってしまいそうです。
狭いと言われて、うーむと考え、また次の仕事をアウトプットしたとしても・・同じフィードバックを上司などからされる可能性が高いので。
なぜならその人が、視野が狭いと言われているのに、言動も考え方も変化させていないから。
違う評価を期待したいのであれば、何かこれまでに採用していなかった考え方や言動が必要になるはずです。
仕事だけではなく人間関係にも同じことが言えます
これ、実は人間関係も一緒ですね。
相手のイマイチな点を探そうと思えばいくらでも見つかるでしょう。
でもその相手と仕事するなど関わることが必須なのであれば、違う視点で見てあげる必要があります。
それができずに
片渕
とパートナーでも恋人でも上司でも同じですが、愚痴ばっかり言っているというのは、つまりは視点が固執していて
片渕
と自ら宣言をしているようなもの。
本当に嫌だったら離れる、逃げる、などすればいいわけですからね。
実生活から学びつつ本でも学ぶ
なので、一番良いのは実生活の中で、視野・視点・視座を変化させることができるよう実践してみるのが一番です。
最初からうまくいく人はいないので、もし自分の視野が狭いなと感じたら、空間・時間的に広げてみるとどうなんだろう?と考えてみることからスタートすると良いでしょう。
また、このあたりについてビジネスパーソン向けではありますが、オススメの本が2冊あるので最後にご紹介しておきますね。
書籍タイトルがいかにも・・という感じではありますが、中身はとてもわかりやすく具体例も豊富です。
コンサルの仕事をしている・していないに関わらず、物事の考え方を磨いていきたい人にはオススメですよ。
言わずとしれた名著ですよね。
私が会社員時代に人材育成の仕事をしていた時に、優秀でキレ者の先輩がオススメしていた本でもあります。
ということで、このあたりの本にも具体例などが書かれているので、もっと学びたい人は読んでみてください。
最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございます。
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