先日、久しぶりに海外(ロサンゼルス)で
ワーケーションだったので長時間移動の機内で
読んでいた本の中で「マネー・ボール」は
とても面白かったので、今回はそのご紹介に
なります。
「マネー・ボール」はどのような内容なのか?
私は映画などあまり詳しくはないのですが
2011年に映画化もされた「マネーボール」の
原作になっているノンフィクションの本。
ざっくり概要をお伝えすると、メジャーリーグで
強いチームを作る時に、一般的にはベテランの
スカウトたちがどの選手が活躍しそうか?を
見極めて獲得に動いていきます。
ところがスカウト達の中ではある程度
選手を評価していく軸が決まっていて
それゆえ特定の選手にだけ高い評価が集まり
契約金額が高騰していきます。
そのため、資金に余裕があるチームが
高い評価の選手を獲得してしまい
資金に余裕がないチームは、高い評価の選手を
獲得できない構図があるようです。
- お金があるチーム=良い選手が集まる
- お金がないチーム=良い選手が集まらない
なので、野球が強いかどうか≒お金次第で
なんだか面白くない世界で、結局はお金かよ
という話だったようですね。
じゃあお金がないチームはずっと弱いチーム
なのかというと、実はこの本の主人公でもある
ビリー・ビーンは、従来のスカウトを利用せず
統計データに頼って本当にチームが勝つために
必要となる見るべき評価軸を導き出します。
その評価軸でチームを作ったところ、リーグ内で
最低クラスの年俸総額でありながらも
強いチームを作ることができたという実話が
描かれているのがこの本なのです。
なぜマネー・ボールを読もうと思ったか?
私はあまり野球には興味はないのですが
この「マネー・ボール」の概要を聞いて
メジャーリーグのスカウトの話だけではなく
物事の考え方を学べるかも?と思ったのです。
ベテランのスカウト達の評価軸がある程度
同じものになってくると、評価が高い選手は
一極集中してくるのでどうしても年俸が高くなり
年俸が高い選手は、お金に余裕があるチームしか
獲得できなくなりますよね。
そうするとお金に余裕がないチームは、評価が高い
選手を獲得できず、ずっと弱いチームのままである
・・かというと、そんなことはなかったよと。
じゃあ、そのうまくいったポイントは何か?
そこからの教訓をその他にも適用できるのでは?
と感じたのです。
私も含め普通の人は、従来からある考え方や
常識だけが正しいものと信じて、その枠組みの中で
自分の評価を上げようと必死に努力したりするもの
ですよね。
で、努力したけれども勝負に負けた人は
負け組になったり、そもそも努力できない人も
負け組になるしかないわけです。
でもそれは1つの評価軸だけで物事の優劣を
考えた時にそうなるだけの話。
評価軸を変えることで、実は別の道がひらけて
勝者になる可能性も出てくるということが
あるのです。
読んでみての気づきは?
ビリー・ビーンが実際にやったことは金融工学の
専門家などとチームを組んで、従来であれば
高評価選手になる指標として打率やホームラン数
などがウォッチされていたのですが
実は別の指標が重要であることを導き出します。
詳細が気になる方は、本を読んでいただくとして
野手はもちろん、投手に関しても従来までの常識
とは違う指標を重視することで、チームの勝利に
よりつながるのではないか?という仮説が
出てくるのです。
その仮説は、従来のスカウトではそこまで
評価されていない指標だったので、選手の年俸も
そこまで高くならない。
なので、お金に余裕がないチームでも
仮説での評価が高い選手を集めることができる。
そして実際にプレーしてみたら、勝てるチームを
作り上げることができたので、話題になった
ということのようですね。
スカウトの長年の勘や経験ではなく
データドリブンで成果が出たという感じ。
このことは野球のスカウトだけの話ではなく
例えばビジネスの中では先行者利益という言葉が
あるので、どうしても先例のある成功者を
追随してしまいがちですが、一方でそれは
競争相手がいる世界の中で、後発として競争に
挑むことにもなるため、勝つのが難しいわけです。
なので常識を突破して理想を獲得するためには
考え方やものの見方を変えるのは大切です。
今回であれば、これまでのスカウトの常識で
選手を集めるのではなく、データ分析をし
新しい評価軸で選手を集めていくということ。
そうすることでこれまでの常識を突破する
成功パターンが見つかったわけですが
じゃあどうしたら、そのようなことができるか?
というと、ポイントは2つほどあるかなと
考えています。
世間の常識や成功などの「構造」に着目する
例えばこれまでの時代の成功というと、
- 良い学校→良い会社→家族がいて幸せな人生
と考えられていたと思います。
ところがこれからの時代は、学歴がどうあれ
会社がどうあれ、結婚している・していないは
さほど幸せな人生とは関係がなくなりました。
むしろ、世間一般に考えられているような
幸せ・成功よりも、自分が思う幸せや成功を考えて
行動をスタートさせる方が、充実した人生を
生きられるようになってきています。
なので、何があったら自分は成功と言えるのか?
幸せな状態とは何なのか?
このあたりを考えていくのはとても大切ですね。
コーチングの世界でも、どうありたいか?を考えて
現状を考えると、両者の間にギャップが生まれます。
スタートとゴールがわかると、それを埋めていく
具体な行動計画が作りやすくなるため
理想に近づきやすくなるのですが、このように
常識とか成功の「構造」に着目するのはとても大切。
構造が分かると、因果関係がわかりやすく
なるため、結果を変えたければ何を変えるべきか?
など自ずと見えてくるものがあります。
競争がない世界はどこか?と考えてみる
またビジネスなどで競争原理が働く世界では
例えば私は星読みなどのセッションを行なって
いるのですが、世の中には星読み歴が何十年
というベテランもたくさんいるわけですね。
そうすると、そうしたキャリアの人と同じ軸で
戦っても勝つことは難しいので、価格競争の
世界になってしまいます。
コーチングも同じで、国内や世界的にも有名な人と
比較をされると、それは私の方が経験が浅い
ということになります。
なのでそうした競争の世界にいても
あまり意味がないので、競争がない世界に
行くためにはどうしたら良いか?を
考えると良いですね。
競争がない世界とはどういうところか?
例えばコーチングや星読などであれば
- 「あなたにお願いしたい」
と言ってもらえるかどうか?
つまり「自分」というブランドをどれだけ
高められるかどうか?という点にあります。
当然ですが、あなたと全く同じ人は
世界中を探しても、過去を探しても
誰1人と同じ人はいませんよね。
私はそうした唯一無二の自分から導き出される
ホロスコープを使っての、人生デザインの
セッションなども行なっていますが
そうした誰とも重ならない「自分」が
選ばれることに注力するといいですよね。
具体的には、自分が大切にしている価値観だったり
自分ならではの経験から読み手に価値を
感じてもらうことを発信したりすることも
必要でしょう。
また、仕事やプライベートな面でも
相手への信頼獲得につながるような言動は
少しずつではありますが自分のブランドを
強くしていく意味でも大切になりますよね。
一般的には競争のある世界でどう勝つか?
差別化するか?と考えるのが普通ですが
このように競争のない世界はどこか?を
考えることで、これまでの常識とは違う
ものの見方が必要になってくるのです。
今回、マネーボールを読んでみて
改めて自分の人生を充実させていくためには?
という側面でも、良い教訓を見つけることが
できたなと感じたので、ご紹介しました。
ちなみに私は、従来の常識や成功パターンではなく
自分を知り、自分の理想を描いて実現させていく
ことをテーマに
- 【親や学校・会社では教えてくれない】
一度きりの自分の人生を謳歌するための
3つのキーワード
と題してメンバーさん向けに
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アジェンダとしては以下の通りですが
- VUCA時代に必要なライフデザインとは?
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