今回は2025年の12月上旬に、香川県にある
直島&豊島(てしま)界隈を訪問し
現代アートや美術館をいくつか訪問してきた話を
まとめています。
初訪問の豊島
ちょうど2025年は、3年に1度開催される
瀬戸内国際芸術祭が開催されていたのですが
開催中は国内外から多くの環境客が
訪問するだろうと思ったので、オフシーズンの
12月に訪問したわけです。
私は直島には何度も訪問したことがあるのですが
2025年は直島に「直島新美術館」が
オープンしたり。
また、近くの豊島は訪問したことがないのですが
美術館がオープンした情報もあったので
このあたりをまるっと訪れることにしました。
人生初の豊島を散策
豊島へは、岡山駅から電車で宇野駅まで移動し
駅から徒歩5分ほどで宇野港に到着します。
港といっても小さな小屋でチケットを買って乗船
そこから直島の宮浦港に移動後
さらに豊島の港(家裏港)に移動します。
豊島に到着した時の船は小型船でした
今回は以下の四国汽船の船に乗車したのですが
以下の、小豆島まで行く船だと
直接、宇野港から豊島まで行けそうですね。
あるいは豊島フェリーという、高松港から
直島経由で豊島にも行けるようです。
位置関係としては上記の地図の通りですが
1:岡山県にある宇野港
2:香川県の直島にある宮浦港
3:豊島にある家裏港
4:豊島美術館
5:心臓音アーカイブ
6:国境を越えて・祈り
7:海を夢見る人々の場所
豊島の家裏港に到着してからは
島内のバスに乗って15分ほどの場所にある
豊島美術館に訪問してみました。
真っ赤で、小型のバスでした
美術館の周りは海や棚田が見えるのですが
周辺の景観を損なわないようにドーム型を
しています。
美術館に併設されているカフェとお土産屋
美術館内は撮影NGだったので、パンフレットの
写真になりますが、アーティストの内藤礼と
建築家の西澤立衛(りゅうえ)がタッグを
組んだ美術館のようですね。
卵型のドーム状の空間に楕円の穴が空いています
内藤礼は、一般的な美術作品でいう
彫刻や絵画というよりは、その場の空気や光などを
合わせた「空間の芸術」が特徴的ということで
パッとみても柱が1つもない広大な空間が
特徴的ですよね。
で、実はよくみると地面に水滴のようなものが
見えると思うのですが、これが作品となっていて
床から水滴が湧き出し、水が溜まると
自然と流れてやがて消えていく作品なのですが
生き物のように動く水滴の姿が面白いなと
感じました。
建築家の西澤立衛は、建築界のノーベル賞
とも言われる「プリツカー賞」を2010年に
史上最年少で受賞したことで話題となった人で
周囲との環境が溶けて曖昧になっていくような
建築が特徴と言われています。
まさに占星術でいうところの海王星っぽいのですが
豊島美術館も周囲の丘や水滴にも似た空間を
建築物として表現もしていますし、金沢にある
21世紀美術館も円形でガラス張りな建築が
特徴ですが、美術館と街中の境界を曖昧に
しているということです。
さて豊島美術館を見学した後は、次のバスまで
時間もあったので歩いて「心臓音のアーカイブ」も
訪問してきました。

クリスチャン・ボルタンスキーという
フランスの美術家で「生と死」「記憶」などを
テーマにした作品が多いそうです。
こちらも写真NGなので、パンフレットの写真と
なりますが、文字通り世界中の人々の心臓音を
集めて作品にしているというものです。
閉じられた空間で心臓音を聞くという作品
豊島で収録した人はもちろんのこと
例えばフィンランドのヘルシンキで録音した
外国人の心臓音など、多数のデータが残っていて
誰でもそれらを聞くことができるのです。
パソコンに心臓音がアーカイブされています
入館料とは別にお金を支払うと、自分の心臓音も
収録できて、いつでも聴けるようになっていました。
目の前が海というロケーション、というのも
なかなかよかったですね。

さらにその後、バスに乗って移動し
甲生(こお)というエリアの海岸沿いの
広場にある「国境を越えて・祈り」の像を
見学しました。

子どもの像が向いている方角に、それぞれの
国があって、距離や緯度・経度などが
書かれていて、世界平和を祈っている作品です。
南緯26・東経32は、アフリカのエスワティニという国でした
また、そのすぐ隣には
「海を夢見る人々の場所」があるのですが
海を眺められる椅子でもあり
正面には島(たぶん男木島)も見えて素敵でした。

その先には高松の街並みや港も
うっすらと確認することができまして
瀬戸内海は大小様々な島が所狭しと
点在しているので、それらの景観もまた
他の地域にはない魅力となっていました。
直島にあるベネッセハウスに宿泊
豊島を一通り観光した後は、直島に移動して
「ベネッセハウス ミュージアム」を
訪問しました。
こちらの美術館はホテルも併設されていて
宿泊者は美術館がクローズした後も
作品を楽しむことができるのです。
美術館の入り口でもありホテルの入り口でもある
建物は建築家の安藤忠雄が設計しており
先ほど出てきた「プリツカー賞」も1995年に
受賞しているそうですが、施設内は現代アートの
作品が展示されていました。
世界中の水平線の写真と瀬戸内海の水平線が重なる作品
部屋から瀬戸内海の眺めも最高でした。
遠くには瀬戸大橋や高松の街並みも見えます
夕食は同じくホテルにあるレストラン「一扇」
という日本料理屋さんを訪問しました。
お客さんは全員外国人でした
瀬戸内海でとれる食材を中心とした和食
とても美味しかったですね。
岡山県産のサーロイン美味しかったです
朝食は同じくベネッセハウスに「テラスレストラン」
という、ビーチが目の前に広がるビッフェスタイルの
レストランがあるのですが、こちらでご飯でした。
目の前がビーチという贅沢
食事はもちろん美味しいのですが、目の前に広がる
穏やかな瀬戸内海の海や、当日は晴天だったので
朝日を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせ
とても良かったです。

そして朝食後は、直島の中で数々の作品を
展示してきた杉本博司のギャラリー
「時の回廊」のラウンジが、2022年3月から
展示されているということで、そちらも見学。
宿泊者は無料で見学できました
朝日が入ってくる光の関係から
素敵な虹も見ることができました。
直島の美術館を訪問
朝食後に直島にある美術館をいくつか
訪問したのですが、まずベネッセミュージアムから
徒歩10分くらいの場所にある
「李禹煥(リ ウーファン)美術館」を見学。

こちらも安藤忠雄建築と作品を融合させた
美術館なのですが、岩などオブジェの配置や
それらの関係性が作品となるものが
並んでいましたね。

館内は撮影NGだったので、パンフレットの
写真から中の様子をご紹介。

その後は、すぐ近くにある
ヴァレーギャラリーを見学。
こちらも安藤忠雄建築で、祠(ほこら)を
イメージされて作られているようです。

産業廃棄物処理後のスラグで作られた
88体の仏様や、草間彌生の作品
「ナルシスの庭」などが展示されていました。

ミラーボールが池に浮いていたり
小さな建物の中にも展示されているのが
特徴的な水玉の作品ですが、鑑賞すると
自分自身がたくさん映し出されることになります。

そうすると、周辺の風景の中に溶け込むように
なるため、現実と虚像が曖昧になって
自己消滅していく世界観を示しているそうですね。
一通り作品を見学し終わった後
徒歩で10分ほど移動して、今度は
「地中美術館」を訪問しました。

こちらも撮影NGなのでパンフレットの写真で
ご紹介なのですが、モネの睡蓮
ウォルター・デ・マリアの球体
ジェームズ・タレルの3名の作品が
展示されています。

そして、美術館の名称にもなっているように
島の景観を損なわないよう、美術館のほとんどが
地中に埋まっているのが特徴。

要所に光を取り込む設計になっているので
自然光とアートが一体になっているのが
いい雰囲気を出しています。

外国人のお客さんも多く、以下のサイトから
時間指定して事前予約が必要になるので
訪問予定の方は確認してみてください。
さらに美術館の中にカフェがあるのですが
外に出ることもできて、目の前に広がる
瀬戸内海の風景も抜群です。
カフェから瀬戸内海の眺め
地中美術館の後は、島内を走るシャトルバスに
乗って「新直島美術館」に訪問しました。

本村港前で下車して徒歩で移動し
階段を登っていくとようやく入り口があります。
こちらの美術館も安藤忠雄建築で
2025年にできたばかり。
コンクリートを中心に3層にフロアが
分かれており、作品が展示されていました。

私的には特にこの作品、99の狼が
ガラスの壁にぶつかっている作品は
とても迫力がありましたね。

この壁はベルリンの壁と同じ高さで
作られているということで、見えない
隔たりを表現しているようですね。
また、併設されているカフェでは
食事もすることができ、瀬戸内海の様子を
みながらのんびり過ごすこともできました。

私は最後、この美術館から直島の宮浦港へ
シャトルバスで移動して、宇野港へ戻ったのですが
宮浦港には草間彌生の赤いカボチャの
オブジェもあります。

港の中にはちょっとしたカフェや
お土産屋があるのですが、観光客は
船の出発までの間で、写真撮影をしたりして
楽しんでいる様子が伺えました。
ということで今回は、香川県にある
直島&豊島にて出会えるアート達を鑑賞しながら
ワーケーションしてきた記録をまとめてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。


