今回はタイトルにもある通り
- 「13歳からの地政学」
の本がとても面白かったので、この本から
学べることや気づけることについて。
また、そもそもなぜ私が地政学に興味を持って
いるのか?
そして、どんな内容だったか?についても
まとめてみようと思います。
世の中の仕組みや世界のことを知った方が
いいとは思うけれども、どこから学べば良い?
と迷う人にはおすすめの1冊ではないかと
考えています。
なぜ地政学に興味を持っているか?
地政学という言葉、まだあまり一般的では
無いかもしれませんよね。
地政学は「地理」+「政治」を合成したもので
風土や環境などの地理的な側面から
各国や地域の政策に与える影響を
体系的にまとめているものになります。
日本で普通に生活をしている私たちにとって
一番身近な関心事項といえば、日本国内の
政治や経済がどうなるのか?
というテーマだと思います。
しかし当然ながら、世界のあらゆる地域や
国のうちの1つが日本という国でもあるわけです。
例え国内のことしか興味がなかったとしても
私たちは諸外国からの影響をたくさん受けますし
それこそ私たちが普段使っているスマホやSNSも
外国のサービスがほとんどでは無いでしょうか。
私も普段の仕事で使っているツールは
ほとんどAppleやGoogle・Microsoftの
サービスですし、日用品はAmazonを利用して
買ったりもします。
また、先日の決算で世界中に大きなインパクトを
残した米国の半導体メーカーでもある
エヌビディアなどをはじめ、米国の経済的な
強さを目にする機会が多いわけですが、
なぜ米国が強いのか?
という点に関して、地理的な要因からも
言えることがたくさんあるのです。
以前、宗教や哲学などの本を読んで
勉強していた時にも思ったのですが、世界全体を
世界地図や地球儀を見るかのように俯瞰すると
地理的な要因によって、文明や宗教が生まれたり
豊かな国・貧しい国がなぜ二極化するのか?の
理由などもあるのだなと感じていました。
地域ごとに特徴を掴むことで、なぜ仲の良い国と
そうではない国があるのか?
そのような視点で学びを深めてくると
日本という国もやはり、どこかには偏りが
あることにも気づけます。
日本の中にいて日本だけを見ていると
なかなかそうした偏りに気づくことはできず
日本の常識しか知らないことになります。
しかし世界を知って日本を知るという順序
グローバルを踏まえて日本というローカルを
見ることができると、また一段と日本を深く
知ることができます。
さらに言えば、そうした物事を客観的に見る力を
養うという意味でも、地政学というアプローチで
世の中全体を見ていくのはとても面白いですね。
どんな内容の本だったか?
地政学の本はとても人気で、今は本屋などでは
たくさんの地政学の本が並んでいます。
私のような地政学初学者向けも本も
いろいろあるのですが、その中でもこちらの本は
タイトルにもあるように「13歳から」でも
理解がしやすいようになっています。
高校生と中学生の兄弟と、アンティークショップの
オーナーで年齢不詳の「カイゾク」が
登場するのですが、3人のやりとりが
ストーリー仕立てで、わかりやすく
書かれているものでした。
世界のことを学ぶには、本来は米国や中国
ヨーロッパなどそれぞれの国や地域のことを
1つずつ知っておく必要があるとは思います。
しかし、世界地図や地球儀から見える地形の
観点から、それぞれの国や地域の力関係や
歴史的な背景を、「カイゾク」とのやりとりを
読みながら理解できる構成になっているので
分かりやすいのです。
どこかの国に特化して「カイゾク」からの
レクチャーを聞いていくようなものではなく
世界全体を見た時に、例えば海に注目してみたり
日本近郊で起きていることを話題にしたり。
また、日本は四方を海で囲まれていますが
世界を見れば隣国と陸続きである方が多く
だからこそ考えなければいけないことも
出てきます。
政治や経済のジャンルでは、それほど話題に
ならないアフリカなども含め、世界全体を
ざっと俯瞰して知ることができ、地政学を
分かりやすく伝えてくれることが
この本の魅力でもあるなと思いました。
250ページ弱ありますが、サラサラと読めるので
「地政学」ってどういうものだろう?
という人向けには、とても良い本なのでは
ないでしょうか。
読んでみての学びや気づき
実際に読んでいただくと気づくと思いますが
読者の価値観や考えによって、様々なことを
学べるのではないかと思います。
まず純粋に世界の情勢について、ポイントとなる
ところを幅広く網羅的に知ることができるのも
面白さの1つではあるでしょう。
また、世界地図や地球儀の視点で見た時に
確かに言われてみればそういうことか・・!
と思う、国や地域ごとの力関係や個別事情など
うなづけるところがたくさんあります。
私的には、最後の方に「カイゾク」から出される
問いは、深くて面白い質問だなと思いました。
おそらく著者も、地政学初学者向けに
そして世界の中で生きている日本人向けに
問いを持って自分の身の回りのことに
好奇心を持って知ろうとしたり。
自分の価値観とは違う世界があるからこそ
異なる価値観を排除せず違いを認め合うことに
気づいて欲しいのかなと感じました。
知識は本やインターネットなどでも手に入れやすい
環境にはなりましたが、知識単体をバラバラにして
情報を見るのではなく、全体を大きくとらえ
バランスよく見ていくことも大切です。
結果的には、情報の偏りに
自分で気がつけるようになります。
それができるようになると何がいいか?
といえば、例えば私たちは日本で生活をして
日々様々な情報に触れるわけですが
その情報だけを鵜呑みにすることなく
どういう背景からそのような情報が
発信されているのか?
こうした事柄を知ることで、情報に一喜一憂して
翻弄されたり、必要以上に不安になるのが
少なくなりますね。
一段高い視点で俯瞰して客観的に物事を見ることで
落ち着いて冷静に情報を判断できるトレーニング
にもなります。
地政学を学ぶメリットとしては、世界情勢を
俯瞰して分かりやすく知ることができること。
そして、物事を俯瞰してみて、幅広い考え方を
知ることができるなと思いましたので、このあたり
問題意識がある方は、「13歳からの地政学」の
本を読んでみると良いと思っています。
ということで今回は、「13歳からの地政学」
を読んでみての気づきや学びについて
まとめてみました。
最後になりますが、自分の理想を人生全体の視点で
俯瞰して考え、作り上げていくことをテーマに
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