２０２５年９月後半に沖縄県にある
南大東島に初めて訪問してきました。
東京に住んでいる私からすると、大東島って
台風情報の時によく登場する島の名前だな
という印象しかありませんでした。
沖縄本島から東に約３５０kmほど
これは東京から名古屋や仙台くらいの距離ですが
沖縄県で６番目に大きい島であり
気象観測所があるので名前をよく聞くのですが
「あまり台風が上陸したことが無い」と
地元の人が言っていたのは意外でしたが
- どのような島なのか？
- 宿泊先や食事は？
- 鍾乳洞がある？
- ダイビングは？
など体験してきたことをまとめているので
もしこれから訪問してみようかなと
考えている人は参考にしてもらえたら
と思います。
南大東島とはどのような島なのか？
まず南大東島は、「大東諸島」の中の１つの島
なのですが、全部で３つの島しか無くて
南大東島・北大東島と、沖大東島という無人島。
南大東島から北大東島はすぐそばにあります
パプアニューギニア付近で誕生した島が
５０００万年ほどかけて今の位置に移動し
現在も年に７cmほど移動しています。
移動している途中で島は沈んできたのですが
沈んだ分だけ島の上にサンゴ礁ができて
プレートに乗って移動してまた浮上して
その頂上付近にあるのが、南大東島と北大東島。
なので、島のほとんどがサンゴの死骸
つまり石灰岩でできているので、鍾乳洞が
１００以上もあります。
ダイビングスポットにも洞窟がありましたし
地殻変動によって岩山が真っ二つになった
観光名所もありました。
バリバリ岩というスポットで、左右に岩が別れています
人が住み始めたのは１００年ほどの歴史しかなく
明治３３円（西暦１９００年）に八丈島から
２３名が新規開拓を求めて、南大東島に
上陸成功したのが定住の始まり。
上陸の記念碑もありました
大正時代から昭和５８年まではなんと
さとうきびや荷物を運ぶディーゼル機関車も
島内に走っていたようで、通称「シュガートレイン」
というのですが、その線路跡地もありました。
島内には線路の跡地がいくつかあります
島内は結構広くで１周２０kmあるので
レンタカーを借りて見所のスポットを
回ることができます。
海沿いにビーチはなくゴツゴツした岩場
南大東島の宿泊先や食事などは？
ちょうど訪問した日が、島内で年に１回の
お祭りの日（豊年祭）でした。
地元の子どもたちがお祭りの準備中
なので？主要な宿泊先が
ほぼ満室ということもあり、初日は
「プチホテル サザンクロス」に宿泊。
島の宿泊場所ということで、いい味が出てます笑
トイレやシャワーは共同で、部屋にはベッドと
テーブルだけがあるという感じでした。
異国にきた感があった良いですw
ただ、Wi-Fiもしっかり飛んでいたので
１人で素泊まりして仕事する分には
問題ない感じで、１泊４０００円弱ほど
だったかと思います。
洗濯機や水場などもあり
洗濯物を干すところも外にありました。
ホームページなどは特になく、電話して
予約する形になります。
- 09802-2-2947
- プチホテル サザンクロス
学生時代の遠征合宿などを思い出します
豊年祭の翌日からは、島内で唯一？の
エレベーターがあるホテルに泊まりましたが
こちらもWi-Fiなどもしっかり飛んでいました。
食事などもつけられるのですが、ホテルの近くに
地元の郷土料理が食べられるお店が
たくさんあるので、つけなくてもいいかな・・
と思いました。笑
長年、よしざとさんという方が運営されていた
ようなのですが、事業譲渡される形で
今は別の人が運営しているようです。
- ホテルよしざと
- 098023-2-2511
こちらもホームページなどはなく
上記に直接電話して予約など
問い合わせをする感じになります。
空港までの送迎はホテルなど宿泊施設の方々が
やってくれるルールのようで、どの飛行機で
到着して帰りはどうするのか？
電話で予約した時に伝える流れでした。
また、ホテルよしざとはレンタカーを
たくさん持っていて、その場で時間単位で
貸してもくれるし、１日などの単位でも
貸してくれるので、島内を観光したい時
ここでレンタカーを借りた方がいいですね。
島内は結構広いのと、アップダウンがあるので
レンタルサイクルだと少しハードな
印象がありました。
島をぐるっと１周すると２０kmくらいあります
食事は、ホテルよしざとのすぐ近くに
大東寿司＆大東そばが美味しかった
「いちごいちえ」など、いくつかご飯やお酒を
楽しめるお店があるので、歩いて入ってみると
いいではないでしょうか。
私的には、「縄を切る魚」として知られる深海魚の
ナワキリも肉厚で良かったのと
ラム酒がふんだんに効いたケーキに
バニラアイスが乗っかっているデザートは
美味しかったですね。
めちゃめちゃラム酒が効いてました
スーパーも徒歩圏内にあるので、そこで
お茶やお酒、カップラーメンや簡単なご飯
オヤツや日用品も販売されていて
クレカや交通系ICも使えて便利でした。
宿泊施設がある場所から徒歩圏内にいくつかスーパーがあります
また、写真は撮り忘れましたが
こちらのお店では、手作り？パンも販売されて
買って食べてみたのですが、美味しかったです。
南大東島が最近注目を浴びている鍾乳洞
島内をレンタカーで観光していて印象的だったのは
「星野洞」という星野さんという方が所有している
土地の地下に洞窟があるのですが
島に降る雨水が地面（石灰岩）の割れ目に
入り込んで、空洞ができ洞窟になった場所。
ここが洞窟の入り口、入場料を支払って入ります
特徴としては、山口県にある秋芳洞とは違って
外気にさらされないよう、入り口が二重扉に
なっていて、洞窟内が湿度１００％に
保たれていることから鍾乳石が真っ白なのが
特徴です。
自然が作った芸術作品
いつでも入れるというわけではなく
受付センターがあり、午前９時〜１１時３０分
午後は１３時から１６時３０分まで
入場料は大人１０００円ほどでした。
受付センターの隣には小さいカフェもあります。
さらに星野洞とは別に、地底湖探検ツアー
というのもあったので、参加してみました。
空港にツアーの看板もありました
つなぎに着替えてガイドさんと一緒に
本格的に鍾乳洞の奥へと進んでいくものですが
地面にぽっかり空いた穴へ降りて
その先へと進んでいくもの。
崖を降りている様子を撮られました笑
こういう洞窟が好きな人にはたまらない
アクティビティで、洞窟内は電気を消せば
真っ暗で何も見えない空間になり
鍾乳洞から垂れ落ちる水滴の音だけが
響く時間は不思議な感じがしました。
地下１４m、電気を消せば真っ暗な空間
地底湖と言っても、実際には島全体が石灰岩で
できているので、岩の中はスカスカだそうで。
いわゆる巨大なスポンジの上に
島民が生活しているような状態です。
なので、潮の満ち引きのタイミングで
地底湖の表面も上下動を繰り返します。
その上下動くが何万年も繰り返した結果
地底湖の石が丸く削られていたり。
右下にある岩は丸くなってました
また地球全体の温暖化・寒冷化によって
海面そのものも上昇・下降した歴史もあるので
削られた後もあり、とても神秘的な世界が
地下に広がっていました。
目の前で鍾乳石からしずくが
ちょうど訪問した２０２５年にNHKが
地底湖を調査するためにダイバーが潜って
番組を作っていたのですが、これから調査などが
もっと本格化していく島になるのでしょう。
また、特にヘリクタイトと呼ばれる
天井から垂れて落ちた水滴ではなく
鍾乳石の表面に溜まった石灰岩の成分が
横に伸びてきたものがありました。
中央に写っている、うねうねしたものがヘリクタイト
これは世界的にみても、まだ生成された経緯が
あまりよくわかっていないそうで、観光客よりも
むしろ研究者たちの視線が集まっている
島なんだなと感じましたね。
ツアー申し込みについては
ガイドさんの会社の携帯に、直接お電話して
日程などを相談する、という流れです。
- オフィスキーポイント 東様
- 090-5082-4949
透明度抜群の海へダイビング
島の北部にある漁港から外海へ
最寄りの沖縄本島でも３５０kmほど
離れている絶海の孤島とも言える島なので
周辺の海の透明度は５０mほどはあり
この近海にしかいない固有種と呼ばれる
魚たちもたくさんいました。
お世話になったダイビングショップはこちら。
島内の食事情報や、宿泊情報なども
まとめて掲載されているので、南大東島に
訪問を検討されている方は、ご覧いただくと
良いかと思います。
海の中は、小笠原・八丈島・大東島など
にしかいないユウゼンも見ることができたり。
友禅染めに似ているので、ユウゼンと呼ばれてます
個人的には、島そのものが石灰岩で
できていることから、ダイビングでしか
行けない洞窟エリアも良かったです。
ライトを当てると真っ白な石灰岩が確認できました
途中には伊勢海老もいたりと、メキシコに
セノーテと呼ばれる洞窟の中を潜るエリアが
あるのですが、洞窟のようなスポットが
好きな人にはとても良い地形もありました。
洞窟の中にいたイセエビ
ということで今回は、初めて南大東島を
訪問しての記録をまとめてみました。
やっぱり個人的には、あまり多くの人が
行かないようなマニアックな場所だったり
洞窟のような神秘的な場所はいいなと
改めて思いましたね。
家族や友人と出かけるときは
王道の観光地などに出かけることが
多いのですが、１人のときは
今後後もそうした地域を狙って
国内外あれこれワーケーションしてみたいです。
最後までお読みいただ、ありがとうございます。
