もしあなたが、他人から
- 何か相談に乗って欲しい
- アドバイスが欲しい
と言われたらどうしますか?
他人から頼りにされるのは、なんだか自尊心が
満たされる感覚で嬉しい気持ちになる人が
多いかもしれません。
ところが、いざアドバイスをする場面になると
求められてもいないアドバイスや
自分の経験談を話してしまいがちです。
相手にとって良かれ、という思いで
話をしたとしても、その内容が相手にとって
ベストアンサーになるのか?
その答えは、アドバイスを受け取った方が
どのように咀嚼して、その後の日々の言動を
変化させるのか次第でしょう。
結局はその人に取って必要な「答え」があるのなら
その人の内側にあるものと私的には思います。
先日、自分より10歳近く若い方
仮にAさんとしましょうか
- 自分のこれからのキャリアアップを考える意味で
転職するか起業するか、など含め
相談に乗ってもらえませんか?
と個別DMをいただき、焼肉でも食べながら
話でもしましょうか、ということになりました。
- 今の会社に大きな不満があるわけではない
- しかし5年・10年先のキャリアを考えた時
今から何か打ち手として講じておいた方が
良いことを考えている - 最近子どもが生まれたこともあり
仕事はもちろん、ライフスタイル全体を考え
これからどうしていくべきか?
Aさんは冒頭に、そのような話をさていました。
10年前というと自分は34歳で
上の子が2歳というタイミング。
会社員の方であれば、30代は仕事も忙しく
重要なプロジェクトを任されたりする時期。
さらにプライベートの面でも、子育てや保育園など
初めての事への対応が多く、公私共に大変な時期
だったなと自分のことを振り返っても感じます。
そこから10年も経過した今であれば
自分なりの教訓や気づきは一定あります。
ただ、私の経験談がAさん含め、他者にとって
有益な話になるかというと、必ずしもそうではない
と私は思っています。
その理由は
- 物事の価値観や優先順位
- 今置かれている仕事・家庭・生活の状況
- 将来目指したい姿
など、どれ1つとっても同じという状況は無いから。
なので私は、コーチングをしているから
というわけではありませんが、
- 「なぜそう思うのか?そう考えるのか?」
- 「もう少し詳しく言語化すると何?」
などという質問を中心に、 Aさんに寄り添う形で
Aさんの中にある「答え」のようなものを
引き出すようなイメージで話を伺いました。
ある程度、自律して自分のことを考えられる人は
きっと、自分では気づいていかなったことに
気づかせてもらう時間は、とても有益なものに
なるではないでしょうか。
そうしたやりとりを踏まえた上で、
- 片渕さんは、今どんなことをしていて
どんなことを考え、どこを目指しているのか
参考までに聞いてみたいのですが」
という質問もいただいたので、今の自分が
置かれている状況や、自分が思う理想の未来など
少し話させてもらいました。
まあ、いつも私がブログとかに書いていることと
特段変わらない話ではありますけどね。
何かAさんが次のステップを考える上で
参考になるものがあれば拾ってもらえたら
いいなと思っています。
現代は、誰でも気軽に本やブログ・Noteなどの
テキストベースの情報、動画なども含めて
検索すればたくさんのノウハウは出てきます。
さらに最近では、生成系AIがそれなりの情報を
返してくれるような時代になりました。
情報を集めて検討することは
とても大切だとは思います。
しかし、自分にとって本当に必要となる
「答え」のようなものは、自分で見つけるしかなく
それこそ、自分の内側を探求していくプロセスで
気づくものではないでしょうか。
さらに、例えば本に書かれている事柄が
本当の意味で腑に落ちるには
自分で経験して成功or失敗してみて
改めてその事柄の本質を理解することが
必要だったりもします。
今、コーチングのセッションなどをさせている方で
お金など価値の循環に関するテーマで
話をしている方がいたのですが
- 「お金は価値の交換活動なので
いわゆるエネルギーの循環と同じ、など
よく本などに書かれているのですが
自分が身を持って実際に行動。体験してみて
初めてその言われていることが
理解できたと思います」
とおっしゃっていました。
実際に行動して、経験するからこそ
自分なりの教訓が導けるものなのでしょうね。
なので、アドバイスをする側としても
そのことを理解した上で
相手に接することができると良いのかなと
私は思っています。
逆に、自分がアドバイスをもらうときは
具体な事柄についてアドバイスが欲しいのであれば
まずは忠実にそのことを実践してみることが
必要でしょう。
あるいは、自分が参考にしたい人のものの考え方や
抽象度が高い内容についてアドバイスが欲しければ
アドバイスの本質的なところはどこにあるのか?
を理解する意味で、自分のライフスタイルに
取り入れつつ、自分の中から答えを見つけていく
具体的な行動が必要となるでしょう。
いずれにしても、アドバイスそのものに価値がある
というよりは、アドバイスを起点に自分の内側を
探求し自分にとって必要なことを気づけるように
していきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本ブログ中に出てきました、コーチングなど
もしご興味あれば、こちらの内容で提供中なので
ご連絡いただけたらと思います。