あなたは「嫁ブロック」という言葉を聞いたことありますか?
私が会社員時代に、中途採用の仕事をしていたこともあり、候補者様から何度かそのようなケースや話を伺うシーンに遭遇しました。
この文脈から想像できる通り、自身のキャリアや年収UPを目的に転職活動を行い、内定をもらった企業へ転職の意思決定をする時に、パートナーから反対されてしまうような状況ですね。
どうしてパートナーの新しいチャレンジに対して、一番身内である人が反対をしてしまうのでしょうか。
嫁ブロックという言い方の是非はともかく、、前向きにチャレンジすることに、阻止しようとする力が働くこと。
単に転職活動を阻止されるだけの話ではなく、自分が自分の人生を生きていくことためにも、こうならないようにパートナーや自分自身としっかりと向き合い、コミュニケーションとり、行動する必要があると思うのです。
今回はこのテーマについて、なぜ嫁ブロックのような状況が起きるのか。
そして回避するためにというよりはむしろ嫁(パートナー)に応援されるくらいの関係性を築くためにはどうしたら良いか?を自分の仕事や起業経験、それから自戒も込めて書いてみようと思います。
夫は気づきにくい嫁ブロック発動となる要因とは
さて、まずは自分も含めてですが、男性にありがちなのは
・キャリアを積んで出世したい!たくさん稼ぎたい!
・社会的意義が高かったり歴史に名を残すような、価値ある仕事にチャレンジして世の中を変えていきたい!
・自己投資や自分磨きのために学び、チャレンジを続けたい!
というような、自己成長や達成意欲が旺盛で活動的なタイプの人って多いんじゃないでしょうか。
最近では男性女性問わず、自己実現のために仕事したり生活したりすることが当たり前なので、男性にありがち、という表現はちょっと違うように聞こえるかもしれません。
だけど、同じ志があったとしても、女性はしたたかで根回しや立ち振る舞いが上手な人が多いのですが。
一方で男性は自分自身の志のみで突っ走る子どものような人が多く、パートナーなどがいるとやりたいことを阻止される傾向が強いと感じることが多いです。
原因としてはコミュニケーション不足なのですが、具体的には以下のような状況があるのではないでしょうか。
仕事のことは嫁に話してもわからないからほとんどしない
ビジネスパーソンとして日々取り組んでいることの悩みや課題、やりがいというのは経験したことが無い人にとっては理解しづらかったり、そもそも専門用語に聞こえるものも多いですよね。
しかも、社外秘情報もたくさん扱うので、仕事のことを嫁に話するのは難しい。
だから、話しても理解できないだろうし、時間の無駄だから話をしないというロジックですね。
確かに、仕事の中身の話などはパートナーに話をしても理解しづらいところもあるし、聞いている側として「つまんないな〜」というきもちになるでしょう。
片渕家は同じ会社だったので、ツーカーでわかり合えるところありましたが、まあそれはレアケースかなと思っています。
でも、
そうした仕事で起きている事実ベースの事柄ではなく、そうした仕事環境に身を置いている自分の「感情」「気持ち」ということは、パートナーに共有することは大切です。
仕事の詳細はよくわからないけれども「毎日がしんどい・・」という気持ちであれば、それは共有した方が良いですね。
具体的には仕事内容なのか、量なのか、上司などとの人間関係なのか、目標数値からのプレッシャーなのか、満員電車の往復かつ深夜帰宅という体力的なことなのか・・・。
全部だよというビジネスパーソンは多そうな感じですが・・苦笑
そうした状況であることを常にパートナーに話しておくことで、環境改善という意味で転職活動を応援してもらえる可能性は高まりますよね。
仕事で稼ぐのは自分で家(子ども)のことは担当外というスタンスでいる
特に、嫁さんが専業主婦やパートで収入を得ているケースに多いなと思っているのが、社格というブランド、年収、子育ての3つに関する配慮不足で嫁ブロックとなるケースですね。
例えば大手企業のビジネスパーソンが、自分自身のキャリアアップのために、年収は下がるけどベンチャー企業の経営に近い立場で仕事をするために転職先が決まった話をしたとします。
と反対された時、嫁さん側の心情としては
・「**会社」という有名だったりブランド力や社格が高いと言われる会社の妻だったのに、そうでは無くなってしまう・・!
・年収ダウンって、、毎日のやりくりどう考えているつもり?生活水準下げるのはイヤ・・!
・もっと忙しくなるんじゃないの?毎日私は子どもの面倒見たり育児で自分のことは何もできていないのに、どうするつもり・・!
というのがあるようです。
もちろん普段からの夫婦関係にもよりますし、いつも全てに当てはまるワケではないでしょう。
ただ、いずれにしても夫側が自分のことだけを考えているケースに多い印象です。
あたかも、自分は仕事して稼ぐ役割で、妻は家のことを担当する役割、という前提であると。
しかも、決定事項のみ伝えるという、家庭内でもビジネスシーンかのようなコミュニケーションをしてしまう、というのがトラブルの要因にもなるんでしょうね。
パートナーとの毎日のコミュニケーションの中でそうした役割分担が、心理的にも合意できているなら問題ないと思うのですが。
仕方なくその役割を引き受けているというようは、夫婦内強者弱者(勝者敗者)の構図ができるとそうもいきません。
さらに、
片渕
なんて言ってしまうようでは、火に油を注ぎますね。。
育児も家事も、毎日やることたくさんありますから。
それらを担ってくれている人への配慮や想像力が欠けると、そりゃ反発もしたくなるし、ブロックもされてしまうものです。
どうしたらブロックされるどころか応援されるようになるのか
ではどうしたら、そうしたブロックが減っていくのでしょうか。
理想は、むしろあなたのチャレンジを応援してくれるようなパートナーであってほしいと思うわけですが、どんなコミュニケーションに注意しておくと良いでしょうか。
家庭では夫婦間の会話がまったくない・・など、状況は千差万別だとは思うのですが、私的にはどんな状況だったとしても以下のスタンスから始めていくのが良いと思っています。
家庭という共同経営者の役割を他人と担っている
あなたも新婚の時は、パートナーと新しい生活を始めるということで、楽しく幸せな気持ちでいたと思います。
ところが、パートナーという他人は自分と同じ価値観や物の考え方をしているのではなく、一緒に生活していくと最初は小さなすれ違いだったものが、だんだんと気になり始めますよね。
気になっていたものがイライラに変わってくると、ハロー効果でその他の言動にもイライラすることが増えがちになってしまいます。
ハロー効果
権威ある専門家の言動全てが素晴らしく感じてしまったり、穏やかな表情をしたイケメン・美女は人が良さそうなど、対象者の顕著なイメージからその他の特徴もきっとそうなのではないか・・と評価が偏ってしまう心理的な効果のことです。
良い印象だけではなく、悪い印象にも当てはまります。
仕事のパフォーマンスが低い人は、きっと生活面でもプライベートでも人間としてもダメなんだろうな・・とバイアスかけて見てしまようでは要注意ですね。
パートナーや家族といった間柄でも、必ずお互いの違いは存在するため、まずはその違いがあることは認めていくことが全ての出発点だと思います。
かつ、その違いに良い・悪いの評価をするのではなく、相手の魅力の1つとして受け止めることが大切です。
受け入れる必要は必ずしもないのですが、少なくともパートナーとして家族、もし子供もいるのであれば子供含めた家族という会社を、2人で経営している認識でいたいところです。
共同経営なので、まず相手と考えが違っていたっていいわけですよね、相手がどんな人なのかを認識さえしていれば。
そして、パートナーにお金を入れているだけで十分な役割を果たしているかというと、そうではないですよね。
「一緒に共同経営したい=一緒の家族・夫婦でいたい」ことを目指しているので、パートナーである相手が何を望んでいるのか、しっかり聞いたり対応する必要が出てきます。
それができていないと、相手から攻撃されたり(嫁ブロック)、相手から無視されたり(好きにしたら!怒)しますので、注意が必要ですね。
見返り求めずGive&Giveの習慣を身につける
と言われても、夫婦間で最近ロクに会話とかしてないし、したとしても「今日は遅いから」くらいしか言わないという状況だったとします。
それでも、嫁ブロックどころか本当は自分のことを応援してもらう関係性でいたいな、と思うのであれば相手が変わることを期待する前に、自分が変わってしまう方が良いですね。
私的には、相手のためになることを見返り求めずに、どんどん与えてあげることからはじめるのが良いと思っています。
嫁ブロックされたくないのであれば、まずは嫁さんが普段我慢していることをしっかり聞いて、実現させてあげること。
旅行かもしれないし、ちょっと高い買い物や友達とゆっくりランチすることかもしれません、あるいは最近の出来事やグチを聞いてほしいだけかもしれません。
いずれにしても、まずはパートナーのことを考えて行動することですね。
できれば「これ、やりたかった」というのを見つけ出し、応援してあげることが良いと思います。
アドバイスまで言ってしまうとやり過ぎ感があるので、信頼して見守るくらいのスタンスがちょうど良いです。
以前、そういう話を会社員時代の同僚と話をしたときに
んー、そうは言っても自分がそういう気持ちで行動しても相手は変わらず、なんかやるだけムダが気がするんだよね・・
ということを言っていました。
置かれている夫婦間の状況は様々なので一概には言えないのですが、、まず自分の言動の習慣を変えずに相手が魔法にかかったように変わることは、基本的にはありえないと思っていた方が良いですね。
また相手がいつ変わってくれるかどうかは正直わからないので、その期待や成果に目がいき過ぎてしまうと「これだけやっているのに、やるだけ無駄では・・」と思ってしまいがちかもしれません。
でも、
見返りとかはまずは期待せずに、自分が相手に何が与えられるかな?を考えて行動できた事実を1つでも認めるところからはじめましょう。
最初は時間かかるかもしれませんが、その繰り返しから少しずつ相手の変化が見られ、ブロックされることも減ってくると思います。
そうなると、パートナーとのポジティブな会話も増え、加速度的にお互いにやりたいことをやれる応援しあえる関係性になってきます。
パートナーと言えど、好きなことや夢中になることも違うでしょうから、必ずしも同じ趣味を強要したりされたり、ということではないですよね。
お互いに興味あることや熱中できること、それが仕事かもしれないし趣味かもしれません。
何れにしてもパートナーが興味持っていることを大切にすることは、結局パートナー自身の考えを尊重することになるし、関係性が良くなってくることでしょう。
※参考 片渕家の場合はどうだったか?
片渕家の場合も、最初は永遠の25歳が会社員を退職し、好きなことを自由にあれこれやっていました。
自分は退職したい話を聞いた時も、今でも「好きなことを自由にあれこれ」やってほしいなーと思うので、「いいんじゃない?」としか言わなかったし、いつも応援とか見守ることくらいしかしていないですねー
そうしたら、今度は自分が会社員を退職し好きなことを自由にあれこれやろうとしたら
しか言われませんでした。
もちろん子供とかもいるので、収入面やその他家のことなどまるっきり0になったらさすがに怒ると思いますが・・give&giveのスタンスの上で、自分のやりたいこともしっかりやらせてもらう、という順序が良いのかなーと思っています。
このことって仕事をしていても、育児をしていても、なんか共通項あるな・・って思うのです。
でも、
「そうは言っても・・こういう状況の時はどうするのさ・・!」
という人もいるかもしれませんよね。
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