こんにちは、片渕です。
今回は、「上級国民/下級国民」などの著者、橘玲さんの本「無理ゲー社会」の本がとても面白かったので、その感想やら気づきをまとめています。
書籍の中では、これでもかというくらい、
・名もなき一個人がどうすることもできない、不平等さや残酷さを感じる現実社会や潮流がある
・「自分らしく生きられる人」は、多くの自分らしく「生きられない人たち」の犠牲によって成り立っている
ことが、とてもよくわかります。苦笑
なので、詳細は読んでいただくとして、じゃあそんな世界に今いる自分は、何もできないのか?
私的には、下記2点
【1】無理ゲー社会がうまれている背景・時代の流れから目をそむけず、事実を知っておくこと
【2】「自分らしく生きられる人」であれば哲学・美学を持っておくといいのでは
知ること、そして哲学・美学を持つことが重要だなという感想を持ちました。
読んだことあるよ!という方は、また他の感想を持っているとは思いますが、自分がそう感じた理由を下記にまとめてみましたので、よろしければご覧ください。
【1】無理ゲー社会がうまれている背景・時代の流れから目をそむけず、事実を知っておくこと
まずは知っておく、という話から。
・教育格差は、世帯収入の格差
・子供の能力は、親の遺伝
なんていう言葉を聞いたことがあるかもしれません。
要するに経済的に豊かな家庭であれば、充実した教育サービスを幼少期に受けられる可能性が高くなる。
そうすると学力、ひいては収入の高い仕事につきやすく、そのような環境で次の世代がうまれることからさらに格差が拡大する話ですね。
もちろん教育格差の全てが、世帯収入の格差に収斂はされませんが、影響を与えている1つの要素としてあるでしょう。
また、頭脳や身体能力など、ある程度は親の遺伝による影響があり、個人の力ではどうすることもできない「遺伝ガチャ」「親ガチャ」が事実として存在しているという話ですね。
両親がオリンピックの選手だとすると、子供もオリンピックの選手になりやすい。
もちろんこちらも、遺伝的な要素だけではなく、子供が育つ環境などの話もあることでしょうけれども、いずれにしても人はうまれた時点で不平等ですね、ということです。
信じたくは無い・不平等・残酷と感じるけれど、事実そうなのですというのは、橘さんの最近の書籍では多い話ですね。
ちなみに占星術的にみると自分が持っているホロスコープは、全員が異なる形をしています(以下は私のホロスコープですが)
生まれ持った星からのメッセージは全員が異なるわけですね。
そんなスタート地点から誰しも人生がはじまるわけなので、まあ平等ではありませんよね。
また、ホロスコープ上のMCのような社会的な成功という尺度のみで評価するのか、ICのような魂のルーツ・心の故郷への旅は意味がないと捉えるのか。
人生そのもの、現実世界をどのようにホリスティックにデザインするか?
私には、起きている現実を知ること、そしてそれらをどうデザインできるか?という視点が問われているような感想を持ちました。
【2】「自分らしく生きられる人」であれば哲学・美学を持っておくといいのでは
無理ゲー社会の中では、
・日本人の約1/3は、日本語が読めない
・日本人の約1/3は、小4以下の数的思考力しかない
・PCを使った基本的な仕事ができる日本人は、全体の1割
などの事実が紹介されています。
自分ではどうすることもできない、生まれ持った遺伝・親の環境によって、がんばりたくても努力できない人がいる。
逆に、自分らしく生きられる人・努力できる人は、本人の努力の成果というのもあるでしょうけれども、遺伝ガチャ・親ガチャで当たりを引いた人という話も納得です。
米国では、大卒・悲大卒の間に自殺率2倍の差があったり、理不尽な世界がそこら中にあるからこそ陰謀論で世界が支配されている思想にもなりうると。
片渕
と、本を読んだ方は思うかもしれませんが、私は「自分らしく生きられる人」が鍵を握るのかなと思いました。
「自分らしく生きられる人」は、ごく少数で、勝ち組だったり上級国民だったり言われるわけです。
そういう人こそ、自分なりの哲学や美学などを持って、自分の力ではどうすることもできない人を1人でも救う方向に働きかけるといいのかなと。
もちろん、力を持っている人が、私利私欲だけを追求する人生というのも、個人の自由なので好きにすればいいとは思います。
だけど、たまたま「遺伝ガチャ」「親ガチャ」で当たった人は、多くの「自分らしく生きたくてもできない人」の存在があり、理不尽な世界の中で優位に立てている事実を知ること。
その上で、自分の真善美というような哲学・美学を持って「自分らしく生きる」ことが重要と思いました。
大きな時代の潮流や、理不尽さが蔓延している世界を変えること難しそう。
しかし、自分が関わりがある目の前の人に、自分ができる全力を尽くすことはできるかな、と。
影響を与えられるのは1人とか2人とか、そんな規模かもしれず、意味あるのか?と思われるかもしれません。
しかし、その1人とか2人には意味がある。
そしてシャンパンタワー効果のように、周囲の人たちを変えていく力を持つのではないか。
状況によっては、人生を変えるほどのインパクトを与えることもできるため、無理ゲー社会の中で活路を見出す方法の1つかなと思いました。
ということで、「無理ゲー社会」を読んでみての感想をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
そういう理不尽な事実を知る意味でも、ぜひ書籍を読んでみることをお勧めしたいなと思います。
最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございます。
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