こんにちは、片渕です。
会社で採用の仕事をしていたとき、たくさんの学生から志望動機を聞いてたり質問をしていました。
教育関連の事業をやっていたこともあるので「教育を通じて、未来ある子どもたちに影響を与えたい!」という話や、それこそ教育は人作りでもあり国作りにも直結するので、世界平和に貢献していくぜ!という機外を持った学生にも出会うことが、よくありました。
自分自身も子どもの時から、将来は宇宙関係の仕事をやってみたいなーということで大学院まで研究していましたし、就職活動でたくさんの社会人に出会う中で、やってみたいことがどんどん変化し、最終的には社会人教育の領域に興味を持って今に至っています。
大きな志を持つことは、その人のポジティブな原動力になりうるし、域外にもつながるので私的にはとても大切だと思う一方で居酒屋で夢だけを語り、日々の行動がおろそかになったりするケースも散見されますよね。。
先日、会社員を退職してから様々な人と話をする機会があるのですが、
やっぱオレたちが愚痴ばっかり言って、飲み屋とか家で過ごしてたら、そりゃ子どもたちは未来に希望持てないよな〜
という話をしていました。
単なるドリーマー、ビッグマウスで終わってしまうのか。
それとも自分が理想とする世界を実現させるために、毎日少しずつでも行動ができるのか?
その違いは、自己充足感にあるんじゃないかなーと思っているのですが、今回はそのことについて書いてみようと思います。
自分自身が内側が満たされた後に外側も満たすようになる
実際に口に出すかどうかはさておき、自分自身に秘めた野望・・・とまではいかなくても「もっとこういう風になりたいな〜」という想いは多くの人は持っているのではないでしょうか?
でも毎日仕事で忙しくって、仕事が終わった後もやらなければいけないことがたくさんあって、目まぐるしく毎日は過ごしている。
けれど、
「もっとこうなりたいな〜」に近づいている気配も感じることなく、気がついたら季節が変わっていた・・なんて経験は、きっと私だけではないのかなと思います。
「忙しい」とは、文字通り「心」を「亡くす」と書きますが、そんな状態が長く続けば、想いはおろかグチの1つや2つも言いたくなることは理解できます。
そんな時、私がお勧めしたいのは、自分のための予定を入れること。
毎日は難しいのかもしれませんが、、、仕事でも家庭でもプライベートでも、誰にも邪魔されない自分だけの時間を予定化することは、とても大切です。
健康な体を維持し続けるために毎日適切に栄養を取っていくことと同じで、自分のためにわざわざ時間を確保し、そこで自分が好きなことやリラックスできることをする。
きっと、毎日がんばっているあなたは、仕事であれば職場の同僚などに気を使ったり協力しあったりすることでしょう。
関わりのある取引先やお客様、そしてプライベートでも家族や友人と関わる中で、自分でできることを最大限発揮し、積極的に貢献しようとしていると思います。
半径5mくらいの人たちの存在があり、その人たちと良好な関係を築きながら、自分の想いを実現させていく。
大きな志を持っていたとしても、まずは半径5mの手の届く範囲から、できることから貢献していくのはとても大切です。
だけど、
もしそこに疲労感や義務感のようなものを感じているのであれば、半径0mすなわち自分自身が満たすことに、もっと積極的になって良いと思います。
自分が満たされていないと、なかなか自分外のベクトルに意識がいかないし、手が回らないのではないかな?と、マズローの欲求段階説や、シャンパンタワーの法則などを見ているとそのように感じます。
【マズローの欲求段階説】
アメリカの心理学者マズローが提唱した、人間の動機付け理論で、人は以下5段階の欲求を持っていて、低次な欲求が満たされると次の欲求を満たしたいと思うようになる、というもの。
(1)生理的欲求:動機付けの根源的なところで人の生命維持に必要な食事・睡眠・呼吸などの欲求
(2)安全の欲求:身の安全のみならず精神的に安心できる環境を求めたい欲求
(3)所属と愛の欲求:孤独を避けてコミュニティ(家族や恋人、会社、友人、趣味仲間など)に所属したり、愛されていたい欲求
(4)承認の欲求:他者からの評価や、自分自身への「これでいいんだ!」というような自尊心を求める欲求
(5)自己実現の欲求:自分自身の潜在的な力を発揮して、創造的な活動をしていきたい欲求
【シャンパンタワーの法則】
シャンパンタワーのようにグラスが積み重なった状態で、一番上(自分)からシャンパンを満たしていくことでシャンパンがあふれ、その下(家族・恋人・友人、会社の同僚など)にある様々なグラスもシャンパンで満たされ、全体が満たされていくことをたとえた話。
大切なことはだいたいが地味で小さな事柄の積み重ね
自分も含めた男性に多い印象がありますが、大きい野望や志は結構な話なのですが、それらを現実のモノにするためには実際に毎日どんな行動や振る舞いをしているのか次第で、そこがおろそかになってしまうと冷ややかな目で見られがちです。
採用面接でも志望動機や自分自身の就活の軸などを話してくれる学生はたくさんいるのですが、結局そういうあなたの学生生活は、どんなことに力を入れて何を考えながらがんばってきたのか、ということが会社としては気になります。
幸せな家庭を築きますと言ったところで、毎日の生活の些細なところで「幸せな家庭」につながる振る舞いや行動ができなければ、嘘になります。
仕事でミスやトラブルはつきものですが、どれだけ反省したり、再発防止策を作ったとしても、思考や行動を具体的に変化させて仕事をしなければ、違った形でミスやトラブルが発生する頻度が高まります。
大きな目標を成し遂げるためには、得てして地味だったり小さな事柄の積み重ねの結果、知識や力を身につけて、成果を出していくものですよね。
家族とか健康とか、そんなの社会人であれば大事なのは当たり前じゃん・・と思いがちですが、思うだけであることと小さくとも実践できていることは天地の差があります。
自分の基準値を引き上げる存在と一歩踏み出すことの価値
もちろん、自分が手本としたくなるような人や本などと出会ったり、刺激を受けてやる気になることはとても大切ですし、毎日の生活を彩鮮やかにしますよね。
今の日本ではネットが当たり前のように普及していることもあり、名もなき個人が自分の感性や経験も相互シェアできるし、遠く離れた別世界の住人とも感じていた著名人との距離もとても近くなりました。
美味しそうなラーメン屋などから始まり、海外の素敵な景色まで、カメラに切り取られたライフスタイルのワンシーンというのは、
・行ってみたいな〜
・こんな世界があるんだ〜
と琴線に触れることがあると、自分の日常の「当たり前」の基準値がグッと引き上がります。
だけど、
残念ながら忙しい毎日は、すぐに日常生活に引き戻してしまいます。
他者からあれこれ言われて不安になったり、凹んだりすることが多い毎日が、それを加速させているのかもしれません、、
そんな時こそ、自分の外側ではなく内側を見てあげる時間をしっかり持つことや、小さくてもいいので自分が憧れる基準や成し遂げたいことに向かって、最初の一歩を踏み出すこと。
これがとても価値があり、自分で認めてあげるのが大切ですね。
自分で自分を認める・・というと、ナルシストっぽく聞こえたり、大人なのにそんなんで大丈夫か?と聞こえるかもしれません。
でも、誰かに見せたり評価されるためにやるのではなく、大人だからこそ子供っぽく「今日はこれができたな〜1つ進んだな〜」と自己充足感、自分を満たしてあげることからはじめたいですね。
そうすることでポジティブな輪が半径5mにも広がり、他者からもポジティブな影響を受けることで、それこそ例えば世界平和のような志を持っていたとしても、パズルピースを埋めるかのように、1つずつ現実の世界に志の一片を作り上げることができると思っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。