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サーバントリーダーシップがアラフォー世代のキャリアアップで重要な理由

サーバントリーダーシップという言葉って聞いたことがありますでしょうか?

サーバント(servant)とは使用人・召使いという意味なので、ビジネスパーソン界隈では会社組織やチームに奉仕するリーダーということになります。

リーダーという言葉は、先頭に立って人を導いていったり部下など下位メンバーに適切な指示を出したり・・という印象がありますよね。

ところが現代の環境変化がとても早く、過去の知識や経験の陳腐化も早いと言われています。

会社組織でリーダーをしている人は過去の知識や経験からの実績でそのポジションにいるわけですが、むしろその知識や経験を元にリーダーシップを振りかざしすぎると若い人たちの機会を奪うことにもつながりかねません。

今回は、アラフォー世代のビジネスパーソンがもっと成長するための1つとして、サーバントリーダーシップに代表されるコミュニケーションがとても大切であること。

また、会社員・ビジネスパーソンといった狭い範囲だけではなく、指導的な立場にいる人や、子育てをしている人までにも通用する話かなと私的には思う理由をまとめてみました。

奉仕という言葉から想起される献身さの重要性には疑いの余地は無いと思いますが、相手のためにということが結局は自分のため、世の中のためにもなるという話です。

なぜサーバントリーダーシップがアラフォー世代に重要となるのか?

この記事を書いている2018年11月の時点で私は40歳なのですが、私より若い世代の人たちはほぼ間違いなく

「いい大学に入れば、いい会社に入れて、一生幸せで安泰である」
んなワケないじゃん!

と思っている人が多いと思います。

もちろん私より上の世代でも、そんなハズないよねと感じている人もいるでしょうし、単にこの年代だからこうである、と決めつけたいわけではありません。

ただ、年長者の方たちには一定数の割合で、そのように思いながら若い世代を過ごしてきた人たちがいるのは事実だと思います。

先輩や上司に当たる人たちの指示にしたがっていれば、ある程度のところまで行けたという時代があったわけですからね。

そのクラスの人たちが、会社であれば経営幹部だったり、公的機関の重要意思決定メンバーとして君臨している組織はまだまだたくさんあると思っています。

おそらく、そのような人たちのリーダーシップといえば、指揮命令や強制を中心とする「支配型リーダーシップ」の発揮が主流でした。

支配型リーダーシップとサーバントリーダーシップの特徴や違いは?

支配型、サーバントという言葉の比較からなんとなくイメージわくと思うのですが、ビジネスシーンに置いて以下のような特徴と違いがあると言われています。


【支配型リーダー】
・モチベーション:大きな権力の座につきたい
・重視すること:競争を勝ち抜き自分が賞賛されること
・部下への影響力の持ち方:権力を使い、部下を畏怖させる
・コミュニケーション方法:部下に対し、説明し、命令する
・業務遂行方法:自身の能力を磨き、その自信を元に指示
・成長への考え方:社内でうまく立ち回り、自身の地位をあげて成長
・責任への考え方:失敗した際にその人を罰するためのもの

【サーバントリーダー】
・モチベーション:地位にかかわらず、他者に奉仕したい
・重視すること:協力して目標達成し、皆がウィンウイン
・部下への影響力の持ち方:信頼関係を築き、部下の自主性を尊重
・コミュニケーション方法:部下の話を傾聴する
・業務遂行方法:コーチング、メンタリングから部下と共に学ぶ
・成長への考え方:個人のやる気を重視し、組織の成長と調和させる
・責任への考え方:責任を明確にし、失敗から学ぶ環境を作る

出典:Ann McGee-Cooper and Gary Looper, The Essentials of Servant-Leadership: Principles in Practice, Pegasus Communications, 2001


私の会社員時代の経験から、他社なども含めて考えると、完全に支配型リーダーそのまんま、という人は少ない印象はありました。

しかし、支配型リーダーのところに書かれている要素が強く、そのことを指摘されたりフィードバックされたことからサーバントリーダーに書かれている要素の重要性に気づき、リーダーシップやコーチングなどを学び実践しているリーダーが多かったです。

研修でも、書籍でも、リーダーシップやコーチング、コミュニケーションに関する内容が多いのも、会社組織の課題感やニーズからうまれているものではないでしょうか。

サーバントリーダーシップを学び実践することの効果

年長者のような長年の経験に基づく指揮命令は、ある程度の効果は期待できると思います。

ところが、ビジネスでターゲットとする顧客層のニーズが多様化・ロングテール化したり、SNSなどを中心に購買活動や情報シェアのされ方もどんどん新しく変化していますよね。

商品・サービスのターゲット年齢層次第なところはありますが、過去積み上げてきた経験実績だけではなく、デジタルテクノロジーを駆使したビジネスは進化のスピードを早めていると思います。

そんな環境下では、常に現場で仕事をしている若手・中堅メンバーの肌感覚や日常生活の実体験の方が、良質な仕事経験を積んでいると言えるので、若い世代の意見・考えというのはとても貴重です。

このことは、ビジネスの側面のみならずライフスタイルにおいても、例えば副業・兼業解禁など働き方改革など言われていますが、就労観のみならず人生観も若い人たちを中心に変化してきています。

そうした時、会社員の中での管理職という狭い範囲のリーダーという意味ではなくて、他者に指導的な立場や役割を担う人すべては、サーバントリーダーに挙げられている要素の実践が、若いチームメンバーが成果を出すためには重要となってきます。

つまり経験豊富なリーダーの知見よりも、経験は浅いが動きが早く多様化する顧客の声などを知っている現場感覚の重要性が上がっているということです。

特にアラフォー世代の人たちは、部下や後輩などのメンバーに対してどうやって働きかけるか?に苦心していることが多いのではないでしょうか。

よって、アラフォー世代の人たちがキャリアをあげる意味では、

・自己投資による知識やスキルを磨きつつ良質な仕事体験をしていく

・他者との関係性をポジティブに保ち、信頼貯金を増やし、サーバントリーダーのように働きかけていく

の2つが重要で、その結果チームで良い仕事ができるようになるのです。

もちろん、これらのことはアラフォーという年齢層だけに当てはまる話ではなく、もっと若いアラサー世代でも、アラフィフ世代も同じですね。

信頼感や安心感から、メンバーの主体性が育まれ、成長できる環境が用意できるわけですから。

そしてお気づきの人もいらっしゃるかと思いますが、こうしたサーバントリーダーのような働きかけは、ビジネスシーンだけに当てはまるものではありません。

プライベートな活動で関わる人たちをまとめていくことだったり、色々チャレンジしてみよう!という気持ちを持った子どもを育てることにも適用ができるのです。

どうやったらサーバントリーダーシップを発揮できるようになるか?

さてここからは、どうしたらそうしたサーバントリーダーシップが発揮できるようになるかについて、書いてみますね。

まあ、サーバントリーダーシップの書籍もあったり、コーチングやコミュニケーションを学ぶということにはなるのですが、まずスタンスとして

リーダーであるあなたは、部下に相当するメンバーの誰よりも知識や経験が豊富でなければいけない

という思い込みはやめていくところからスタートすべきと思います。

年長者で支配型リーダーが機能していた時代は、年長者ゆえの長年の経験の蓄積を持って、的確な支持が出せていたという前提があります。

だからこそ、有無言わさずそれにそれに従がっている方が、ビジネスとして成功しやすかった。

よって、部下に相当するメンバーの意見などを聞いているよりは、こうすべきと指揮命令する方が効率良かったわけですね。

ところが現代では、そういう状況ではないことは明らかです。

なので、リーダであるあなたのスタンスとしては、より本質的な深い問いかけができたり、話をじっくり聞いてあげて支援することに注力した方が良いのです。

まず、そうしたスタンスがあった上で、以下2つを大切にしていくと良いのかなと私的には考えています。

アラフォー世代だからこそ自己投資と学びを継続する

現代の平均余命や、会社員の定年が60歳・65歳という会社が多いことを考えると、アラフォー世代は折り返し地点にきたなと思う人も多いでしょう。

ところが、それは今日の話であって、実際にあと10年もたてば、平均余命や定年などは確実に上がっているのではないでしょうか。

これまでの知識や経験を生かして後半戦もがんばっていきたい!

というマインドはOKなのですが、同じように新しいことへの自己投資や学びを継続することが、大切にしたい1点目の内容です。

>> 社会人としての自己投資は想像以上に大切【自分だけじゃなく身近な人も幸せにする】

例えばですけど、

長年ずっと営業の仕事をしてきたので、営業のスキルや経験を生かして違う商品サービスの営業の仕事をして言って、マネジメントの経験も積んでいきたい!

と思っていたとします。

もちろん、ずっと継続してきた経験を軸に、次のキャリアを描くことはとても大切ですが、それと並行して新しい学びも始めるべきと思っています。

書籍を読んだりセミナーに参加したり・・・というのも良いのですが、やはり人を一番成長させるのは仕事経験なので、違う仕事にチャレンジするくらいが良いですね。

すぐに異動希望を出すとか転職するとか、そういう話ではありません。

アラフォーだから若い人たちのようにはできない・・と自分で自分に制限をかけるのではなく守りに入らずフレッシュな気持ちで新しい領域にガンガン入っていくことが、あなたのビジネスパーソンとして、一人の人間としての幅や魅力を広げてくれます。

その懐の深さが、真の意味でサーバントリーダーシップを発揮したり、あなたの信頼貯金を増やすことにつながりますからね。

そしてポイントとなるのが、新しいチャレンジをするためには、何か辞めるかを決めること。

スペースを空けるとも言いますが、私のように別に会社辞めなくてもいいのですが、新しいことを始めるだけで今までやっていることを継続させるとなると、どうしても時間的にも精神的にも圧迫されてしまい、すぐに今まで通りに戻ってしまいます。

辞めることを決める。

いきなり成功する必要はないのですし、それは難しいと思うので、まずは新しいことへのチャレンジを1つ踏み出すところから始めていきましょう。

失敗する勇気を持つ

2点目に大切にしたいことは、失敗する勇気をもつということです。

新しいチャレンジにはほぼ100%と言ってもいいくらい、失敗がつきものです。

アラフォーになって、惨めな恥とか失敗はかきたくない・・・という気持ちも、まあわからなくもないですが。

失敗が怖いから現状維持でいいや、と考えると、現状はどんどん変化し、自分たちより若い世代の人たちなど周囲もどんどん成長していくので、現状維持は衰退でしかありません。

・アラフォーだし今さらチャレンジとかは・・

・家族や子どもがいるからしっかり守ることが大切・・

と言う人もいるのですが、チャレンジに遅すぎるということはないし、チャレンジするとすぐに大切な物を失うわけではないですからね。

言い訳をする前に、失敗する勇気を持ってまずやってみる、ということを大切にすべきかなと。

そのようなチャレンジから失敗も含めた経験がとても貴重で、人の痛みやチャレンジの難しさや面白さを今でも肌感覚で実感している人たちだからこそ、サーバントリーダーのような関わり方が周囲の人たちをひきつけるのだと思います。

その結果、自分自身の価値を高めることにもつながりますし、周囲にもプラスな影響を与えていくことになっていきますよね。

いかがでしたでしょうか?

ビジネスパーソンとしてのキャリアアップの話だけではなく、人間的な魅力を上げ人から信頼されるために、サーバントリーダーのような関わり方を学び実践することは、とてもプラスになっていくものと考えています。

もし琴線に触れた事柄がありましたら、1つでも実践してもらえると良いのではないでしょうか?

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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