あなたも後輩から、今後のキャリアなど人生の節目や転換期に関する相談をされたことってありますでしょうか?
人生の先輩として、後輩から自身の将来のことについて頼られる・・というのは、人の役に立ちたい気持ちが強い人にとっては嬉しいことでしょう。
私も約16年の会社員時代、半分は人事の仕事をしていたこともあり、後輩のみならず様々な人から相談を受けたことがありました。
後輩から後日**という相談を受けることになったんだけど、どう対応したらいいかな〜?
というような相談を受けた人からの相談、というのも。
私が常に的確に対応できていたかどうか・・は定かではないのですが、経験上おそらく以下のようなことに注意を払っておくとお互いにwin-winで「相談してよかったな!」と感じてもらえると思います。
今回は、相談に乗る側の視点で書いていますが、逆にこれから先輩など先陣を切っている人に相談を持ちかける場合でも、知っておくとより良い相談ができるヒントに気づけると思うので、ぜひお読みください!
相談を持ちかけた後輩がさらにポジティブに進んでいくために・・
あなたは人に相談する・・ということを、どのくらいやったことがあるでしょうか?
キャリアに関することとなると、これからどんな仕事や生活をしていこうか・・と考えたり悩むことはあると思うのですが、実際にそれを人に相談するシーンって実はそう多くないと思います。
あなたに相談を持ちかけている時点で、相談者は相談する人を選んでいるハズですし、あれこれ考えた上で
相談に乗ってください・・!
と言っている可能性が高いですよね。
自分で考えて行動を起こせる人は基本的には自立していますし、必要なことは自分から獲得しようという気持ちを持っている人が多いです。
なので、そんな相談者が、あなたとの相談を踏まえてさらに前に進んでもらうためには、進む原動力となるエンジンは大切にしてあげて、進む方向性について見てあげると良いと思います。
解決策を求めておらず理解や共感を得たい場合もある
例えば、
転職しようかどうか迷っているのでアドバイス聞かせてほしい
相談の入り口としてはそのような内容で、あなたにアプローチがきたかもしれません。
あなたはきっと、その相談者のために、あれこれアドバイスしてあげようという気持ちになると思うのですが、大切なのは最終的には相談者が前に進んだり成長できること。
そのためには必ずしもあなたのアドバイスだけが、相談した時の成果物にはなるとは限りません。
・相談したおかげでポジティブな気持ちになり、やる気がでてきた!
・予定していた次のアクションは具体的にもっとこのように進めればいいことがわかった!
というような状態に相談者がなれれば、相談した甲斐があったものですよね。
もちろん、相談テーマによっては相談者は具体的な解決策を求めていることもあります。
ですが、相談者は誰かに話を聞いてもらうだけで、バラバラに散らばって思考が整理されることも大切です。
自ら他人に相談に行ける人は、きっと自分の力でさらに課題解決策を自分で見つける力もあると思うので、それを信じること。
そのためには、相手の考えをひとまず理解したり、共感するところからはじめていきましょう。
そのベースがあるからこそ、あなたからのアドバイスが隠し味のスパイスのように効いてさらに前に進めらることでしょう。
理解や共感8割&アドバイス2割、くらいがちょうど良いのかなと私的には思っています。
相談したいテーマが本当に相談すべきテーマではない
また、相談者から「**について相談させてほしい!」という相談テーマがあったとしても、それが本当に時間を割いて相談すべきテーマではないこともあります。
どういうことかというと、例えば
今の仕事に不満は無いけれど、これから先のキャリアアップのために転職しようかどうか悩んでいる・・
という転職の相談だったとします。
もしあなたが転職の経験がある人だったとしたら
・転職がうまくいく面接ノウハウやレジュメの書き方
・オススメな転職エージェントと評判が悪いエージェント
・自分自身や周りの人の転職体験談
などを話したくなるかもしれませんし、相手もそれを求めているのかもしれませんね。
ところが、相談者は現職で仕事をしていて「不満無いけどキャリアアップしたい」と言っているわけです。
例えば「キャリアアップ」1つとっても
・年収を具体的にあと**万円あげたい・・!
・管理職というポジションを獲得してリーダー経験を積みたい・・!
・学生の時から気になっていた事柄をビジネスにしたく起業を考えているので、その前ステップとして経営企画あるいはベンチャー起業社長側近で仕事してみたい・・!
など様々考えられます。
さらに、年収1つとっても、
・1000万欲しいと言っているけど、それはいつまでに達成したいのか?
・年収は上がるけど、仕事内容が変わったり、勤務地やワークスタイルが変わりそうだけど家族内で了承は得られそうか?
ということも具体的に話を聞いてあげたり、一緒に考えたりすることが必要ですよね。
そうすると、明日からの行動プランとしては
・まず現職で次の職種でポジションをあげて少人数でもいいのでマネジメント経験を経た上で転職活動すると良さそう
・そのためには。今任されている**プロジェクトで目標をはるかに超える成果を出していきたい
・そのためには、社内で若くしてリーダーに抜擢されている**さんに話を聞いてもらってプロジェクトに関するアドバイスもらうと良いかも??
という話になり、転職の相談というよりは、現職でどうやってさらに成果をあげるか?そのために今からできることのアイディア出しと評価が相談テーマの中心になりますよね。
また、先日嫁ブロックの記事でも書きましたが(まだ読んだことがない!という方はぜひともご覧ください〜そしてまたこちらに戻ってきてください!)
スムーズなキャリアアップのためにはまず家族にポジティブな了承を得られることだったり、関係性の良好化が先決かもしれません。
転職準備など自分1人で進められることはやりつつも
・パートナーと時間をとって、自分だけじゃなく家族や子どもたちの将来のことをしっかり話したり、パートナーの考える理想の将来像やキャリアについても話を聞いてみる
・家事や育児のフォローに対して具体的な準備や段取りもはじめておく
・そのためには今度の週末に向けて、あれとこれを準備しようかな・・?
という展開になり、家族に応援されるキャリアアップのためのアイディアのディスカッションになるかもしれません。
私も会社員時代に人事の仕事をしていたので、たまにそのような相談を社員の人から受けることがありました。
人事だったので積極的に転職などを進めるわけでは無いのですが。
でも相談者本人が現職の中で活躍したり、やりがい持って仕事をしたり、仕事だけではなくプライベートの面での充実が仕事のパフォーマンス向上にも連動するので、相談者がおそらく持っていないであろう視点で考えられるような問いかけをしたりもしました。
そうすると相談中に相談テーマもどんどん変わり、最終的には
片渕
・キャリアアップでポジション上げたいと言っても社長は1人しかいないしいつかは頭打ちになるので、ビジネスパーソンとして1個人としての成功や幸福な状態にするためには何から始める?
という小さなtodoリストの作成や、タスクの洗い出しなどにつながり、相談者も満足して次に進められそうな状態につなげられました。
うまく相談に乗れると自分自身の成長にもつながる
このような経験から、逆に「相談したいことが特に無い」状態だったとしても、自分の尊敬するメンターや先輩などに、今考えていることなどを「答え合わせ」のような意味合いで、定期的に報告したり相談に行くと良いんだろうなと気づきました。
そうすることで自分の考えている事柄ではなくプロセスに対してアドバイスもらえたり、「今考えていることをやっていけばいいんだ!」と自信にもなりますよね。
相談されること・相談することは、どちらも相手のためにもなるし、自分自身のためにもなるコミュニケーションだなと思っています。
そのためには、相手の話を理解や共感を皮切りに、今相手に本当に必要な相談テーマって何かな?を考えながら質問してあげると良いですね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。