FXってなんだか危ないイメージあるけど・・実際のところどうなの?
と思う初心者向けに今回は書いていこうと思います。
なんとなく危険でリスキーなイメージありますが、、それは投資のみならず、あらゆるものに存在するものですよね。
ということで、今回は、FXの取引で存在する主なリスクを5つご紹介していきたいと思います。
リスクを何も知らず飛びつくのは危険なのは間違い無いので、このあたりをまず知っておくことが重要ですね。
その上で、対処法などを知っておくだけでも、随分と違うと思っています。
(1)為替変動のリスク
FXは2つの通貨ペアの交換レート(例えばドルと円のペア)の値動きを利用して、その差益で利益を獲得する金融商品になります。
なので、状況によってはそのレートが短期間で大きく変動することもありますし、
片渕
など、自分の思惑とは反対方向に動けば含み損が発生することになります。
よって、元本の保証も無いですし、値動きの制限というのも無いですね。
FXは為替変動そのものが利益の源泉にもなるし、リスクにもなるわけです。
ということで、もしFXで利益を獲得したいというのであれば
いかに為替変動のリスクを減らし、利益が取れる見込みのある取引ができるか?
というのがポイントになりますね。
この、リスクと利益の割合のことを、リスクリワード比とよぶのですが、この比率をどのようにコントロールさせていくことがとても大切です。
このあたりの具体的な考え方についてはまた別のブログ記事などでまとめてみようと思います。
(2)金利変動のリスク
ドルと円の通貨ペアの場合、ドルを買っている(円を売ることで)状態もできれば、逆にドルを売っている(円を買うことで)状態も可能です。
このあたりは株式投資(値段が安い時に買って、高い時に売って利益を得る)とは異なりますね。
厳密には株も、買いから入るだけではなく、売りから入ることもできますが・・
FXでは、こうしたドルを買っている・売っている状態を「買い(売り)ポジションを持っている」や「買い(売り)ポジションを保有している」と言います。
この時、ドルも円も通貨であり、それぞれ政策金利が定められています。
日本だったらは現在は0.1%、米国ドルは2%程度ですね。
例えば今日、ドル円の買いポジションを持ったとして、翌日もそのポジションを持ち越す(ロールオーバーと言うのですが)と、それぞれの通貨の金利差に相当する金利がつくのです。
これをスワップ金利またはスワップポイントと言うのですが、ドル円であれば
2% – 0.1% = 1.9%
ですね。
実際のスワップポイントについては、FX会社によって異なってくるのですが、基本的には、ドル円の買いポジションを持っていれば、プラスのスワップポイントがつきます。
よって、外貨預金のような形で、ずっとドル円の買いポジションを持つことでほぼ毎日金利を受け取ることができます。
具体的な、スワップポイントについて見てみましょうか、以下のような感じ(2019年8月26日のもの)です。
ドル円(USD/JPY)の買いポジションのスワップポイント(買SWP)は、57円とありますね。
これは、1万通貨(今の値段であれば42343円以上あれば保有できる)の買いポジションを持って翌日になると、1日に57円の金利を受け取れるということです。
計算上は42343円あれば、1ヶ月で1710円(58円×30日)、1年で20805円の金利が付きます。
もちろん値動きがあるので、ギリギリの証拠金ではダメで、すぐに証拠金不足となり強制的にポジションを解消(ロスカット)されてしまいます。
現実的には、例えば10円までの値動きを想定すると、1万通貨では10万ほど余剰金が必要になります。
そのため、証拠金の4万ちょっとと合わせ約15万程度であれば年間で2万ちょっとの金利が獲得でき、年利13%程度になりますね。
銀行預金の金利が年利ほぼ0%の今の時代に13%って魅力ですよね・・
この資金効率の良さから外貨預金ではなく買いポジションを持ち続けるスワップポイント狙いでFXををやる人も多いです。
ところが、この話は金利が一定と仮定した場合で、国内外の経済の状況によっては金利が見直されることで変動します。
よって、このように計算通りにはいかないことが多く、金利変動がリスクの1つとして考えられています。
(3)流動性のリスク
外国為替の相場は、値幅の制限がないので、基本的にはいつでも買える(売れる)状態にあるため、米国ドルやユーロ、円などのメジャーな通貨(ペア)であれば流動性が高いと言えます。
逆に、取引参加者が少ないと言われるマイナー通貨(トルコのリラや、南アフリカ共和国のランドなど)は、ポジションを決済したいときにできない可能性もあり、流動性が低くリスクがあります。
ランドは政策金利が6.5%と大きいため、金利差によるスワップポイント獲得を狙うトレーダーには有名な通貨ですが、買いポジションの決済が成立するには、その値段で売りたい人が存在しなければいけないからです。
10万円のダイニングテーブルを10%引きの9万で買いたい人がいたとして、その売買が成立するためには9万で売る店舗という「相手の存在」が必要になるのと同じですね。
また、取引参加者が少ないという意味では、
・米国や欧州や日本などの祝日に相当する日
・週初め月曜日の早朝
などもトレードをしていない人たちが多くなることから、市場が縮小しレートの表示がされなくなるなど、取引が自由にできなくなるリスクがあります。
また、通貨は経済のみならず、国家間の政治や自然災害等の影響で急に変動しますので、米ドルや円だから流動性リスクが無いわけではありません。
よって、これらいつ発生するかわからないリスクを踏まえた上で、どのようにリスクリワードを考えるかは、FXで買っていくためには重要なポイントになりますね。
(4)信用のリスク
ここでも信用リスクとは、FXを扱う取引先としての信用リスク、という意味になります。
会社員の方であれば、取引先との信用リスクといえば
・この会社はコンプライアンスを守って、しっかり仕事してくれるだろうか・・?
・納品や支払いは遅れずにやってくれるだろうか・・?
などが挙げられますよね。
FXの場合もこれと似ような意味なのですが、トレードを行うためには、国内のFX会社にまずお金を預けることが必要になります。
当然ながら1つの企業なので、状況によっては経営悪化に伴い、破産などの可能性も0ではありません。。
片渕
実は、万が一会社が倒産してしまっても、トレードする人たちの資産を守ることが2010年から法律で義務付けられるようになりましたので、大丈夫なようになっています。
預けたお金は会社資産とは区別して保管するよう「信託保全」がされているんですね。
ところが、それは日本の中だけの話です。
例えば、海外のFX業者では、これが守られず預けたお金がFXの会社から出せないなんていうケースもあるとか。。
国内のFX会社はレバレッジ25倍までという規制があるため、さらなる高レバレッジを求めて海外のFX会社を探す人もいるんですよね。
なので、もし海外のFX会社でやる場合は、
金融商品取引業の登録を受けている会社なのか?
しっかり確認をしないと取引先としての信用リスクがあるので、注意が必要です。
(5)ネットワーク環境のリスク
最後になりますが、FXの取引はパソコンやスマホで簡単にできるようになっています。
なので、FXの会社のシステムダウンすることで取引できなくなってしまうリスクが出てくるわけですね。
また、私など取引する側のネットワークの問題で発注などがリアルタイムに行うことができず、損失が広がるようなリスクも考えられますよね。
震災などで、一斉に停電が起きるとネットワークが使えなくなりますが、為替は常に変動していますから。
なので、これらを避けるには、
(1)複数の会社のFX口座を持っておく
(2)電話による発注などができる会社を選んでおく
(3)常に為替相場をみなくても良い取引をしておく
という感じですね。
片渕
と思うかもしれませんが、1つ開設できればほぼ同じ申し込みの繰り返しなので、そんなに難しくありません。
また、私はスマホアプリを使っていますが、会社によっては操作性があう・あわないもあると思うので、無料で開設できるので、いくつかやってみると良いですね。
・日本のFX口座を初心者が開設するにはどの口座が良いのか?
・ずっと為替相場をみる必要もないトレードってどうやるのか?
などについては、また別のブログで書いてみようと思います。
ということで今回は、FX初心者がまず理解しておきたい5つリスクについて書いてみました。
リスク含め、FX初心者がFXを知るためには、私的には以下の本が良いかなと思っているので、ご紹介しておきますね。
また、最初は小額でいいので実際にFXの口座を作り、入金し、あれこれトレードしてみることをお勧めします。
そして、FX取引をしたことがない初心者でも簡単設定で始めることができる、FX自動売買ツールもありますので、下記よりぜひ登録してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。