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「初等科修身」という戦前の小学生向け道徳&日本史の教科書を読んでみて

先日、ワタナベ薫さんのオンラインサロン
「カオラボ」で武士道をテーマにした内容が
ありました。

ワタナベ薫さんのオンラインサロン(カオラボ)2025年9月に参加してみての気づき

日本人が元々持っていた高い精神性について
改めて学んでみて、感銘を受けた時間に
なったのですよね。

失われたものは取り戻せたらいいなと感じる
一方で、今から現代の日本人がそこに戻れるのか?
と言えば現実的には難しいでしょう。

そして、そもそも戻ることだけが良いとも
思えず、現代の状況を踏まえた上で
武士道で言われていることの精神を
アップデートすることが必要かなと感じました。

ただ、敗戦後にそれらを恐れて日本人弱体化を
図ったと言われるGHQの施策が奏功して
今日の日本があるというのは
ある意味その通りだと思います。

政治や経済などを見ても、忖度文化は村社会の
日本らしさと言えばそうかもしれません。

しかし、もうちょっと独立自尊の精神だったり
自分たちだけの世代のメリットを追求する
だけではなくて。

時代を超えて、また個人を超えた
例えば地球環境への配慮など
過去の世代から受け取ったバトンを
次の世代により良い形で引き継いでいくこと

大切なのかなと思うわけですね。

今回そのような課題認識があったことから
読んだ本が

「初等科修身」

なのですが、シンプルに言えば
戦前の小学校3〜6年生向けの「道徳」と
「日本史」がミックスしたような教科書です。

教科書なので、国が発行したものなのですが
ただ、本の内容は現代の小学校の道徳で
教えている内容とは異なり、当時の国の方針や
育てたい国民性などをヒシヒシと感じました。

私的にはそうした内容の是否はともかく
今の常識を相対化したり、俯瞰して眺める意味で
参考になりましたね。

当時、国がどのような方針のもと
何を是非として、幼少期の子どもたちの
精神性を育てていこうとしたのか?

そして戦後、なぜそうしたものが
失われたのか?を知るのには
とても面白い本でした。

「初等科修身」はどのような内容が記載されているのか?

さて本(教科書)の内容なのですが、日本の国が
どうやって作られてきたのかという神話の話から
日本人がずっと大切にしてきた価値観や精神性
天皇が代替引き継いできたことなどを
小学生にもわかりやすい例え話などを交えながら
まとまっているものでした。

例えば

  • 日本が敵国から攻められてきたら
    国のため天皇のために戦いましょう。
  • 戦うことができないのであれば
    戦う人をサポートしたり
    我慢するようにしましょう。

という感じですね。

このような本が教育現場で利用されていた時代は
戦前という時期なので、日本が中国やロシアと
戦争していたり、イギリスと同盟を組んで
第一次世界大戦に参戦したりと
日本が当たり前のように戦争に参加していた
時代背景もあります。

現代を生きる私たちから見ると、そういう時代
だったからこそ、幼少期の教育の教科書としては
そうしたメッセージで構成されていたのだなと
感じることができます。

もちろん戦争の話だけではなくて、日本人が
昔から大切にした価値観や儀式に含まれる意味など
当時の小学生向けに書かれているわけなので
理解もしやすく、学びにもなりました。

また、私たちは祝日は「お休みの日」
認識しがちですが、本来は祝日と祭日があり
後者は、皇室の祭祀や宗教儀礼祭日だったわけで
そうした古来から続いていた儀式の意味や
メッセージは、現代の学校では習うことが
少ないのではないでしょうか。

戦後になって、こうしたことが断絶されるように
意図的に教えなくなった点についても
このような本を読むことで、気づくことが
できるわけです。

読んでみて気づいたこと

現代は個の時代とも言われますが
テクノロジーの発達の恩恵もあり
個人にカスタマイズした情報取得から発信も
容易にできるようになりました。

なので「国のために天皇のために」と言われても
ピンとこない人の方がほとんどでは
ないでしょうか?

この本が利用されていた当時は、国民として
一致団結して愛国心を育て、戦いが必要であれば
総力を上げて戦うことが正しい、という文脈があり
時代にあった国民を育てる教科書としては
意図通りになっていますよね。

私的にはもちろん争い事や戦争などは反対
なのですが、そのような時代の中にいて
この教科書のもとで学校で学び
家庭で育てられいたら、違った価値観を
持っていたかもしれないなと感じます。

なので教育には、絶対的に正しいものがあるか?
というと、置かれている時代の流れや
国がどのような方針に基づいて
国民を育成したいのか?によって
いくらでも変えることできるものなのでしょう。

だからこそ、常識を作り出しているものを
相対的に見る視点はとても大切で
過去と今を比べてみたり、世界と日本を比べたり
することで、今の自分が持っている常識とは
どういうものかを知ることができます
よね。

私的には、自分の私利私欲だけではない
大局的な視点を持つことは大切だと思います。

自分だけが得して、周りの人が損をするような
活動は長く継続することは難しいでしょうし
争い事の種にもなりえますからね。

例えばビジネスの世界では三方良し
という考え方がありますが、関わる人たちみんなが
win-winになるような取り組むことができれば
長期的かつ安定的にビジネスが継続できる
というものです。

こうした視点を大切にしながら、国の政治や教育が
舵取りされると、長く平和で安定的な状態が
継続できるのではないでしょうか。

私たちが受けてきた教育や常識がそのように
なっているのか?セルフチェックするためにも
まずは常識と思われることを相対化してみること。

そして、長期的に長くみんなが繁栄して
幸せになっていける方向なのかを確認すること。

そのような普遍的な視点は持てるように
したいものですよね。

そして今の日本があるのは、前の世代の人たちの
努力があって、その恩恵が受けられるわけです。

なので、自分たちの世代で資源を枯渇させる
のではなくて、次の世代にバトンをつなぐような
タスキを渡すような視点も重要になるでしょう。

地球環境や、社会基盤などですね。

「自分だけ、自分たちの世代だければ良い」

ではなくて、未来への世代に橋渡しできるようには
どうしたら良いか?というような
個人の一生を超えた視点を持って
政策を考えて取り組んでいくと良いのかな
とも感じます。

そういう意味では、そうした政治や教育が
できるような人を選ばなければならないので
私たち1人1人が大局的な視点を持てるか?が
鍵になります。

どうやったら自分や自分の家族など
身の回りの人たちと幸せに生きられるか?

そして、次の世代や未来の日本人にも
どれだけ良い環境を残していけるか?

今回この本を読むことで、自分たちの世代は
もちろんですが、幸せや繁栄が未来永劫続くような
視点も持っていかないとダメだなと
再認識することができたなと思いました。

普段は目先の仕事や毎日の生活のことに
意識がフォーカスされるものですが
個人の一生を超えた視点というのも
忘れないようにしたいですね。

ということで今回は「初等科修身」を読んで
気づいたこと、大切だなと思ったことについて
まとめてみました。

さて最後になりますが、一度きりの人生を
より充実したものにするため学びやセミナーを
メンバーさん向けに発信していています。

今回扱ったような、ものの考え方に関する
セミナーなども収録していて、アーカイブも
ありますのでご興味ありましたら下記より
ご登録してご視聴いただけたらと思います。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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